2015年12月13日 エチオピア・Hamede Ela
ダナキルツアー最終日。ツアーのハイライトのひとつであるダロール火山を訪れました。今考えると、エルタ・アレ火山のトレッキングが初日で、最終日はダロール火山で締めくくるというのはなかなかいいスケジュール配分だったと思います。
途中、塩のキャラバンと朝日に遭遇しました。
ダロール火山へ
ダロール火山に到着しました。危険なスポットもあるようで、必ずツアーガイドの後ろを歩くよう指示されます。(トレッキングシューズ着用も必須でした)
ダナキルツアー中には必ず警備の兵士がつきます。以前、ダナキルツアー中に欧米人がエリトリア人に殺害される事件が起こったそうで、それ以来警備には力を入れているそうです。
ダロール火山は、高さ約50m程度の溶岩台地の山で、玄武岩質のマグマが地中に侵入して形成されています。最後の爆発は1926年で、その時に直径約30mのクレーターができたそうです。
まるでナメック星ですね・・・。
地層に含まれる塩、硫黄、カリウムなどの鉱物などが地熱により水蒸気として噴出し、再び地上で冷却・液化され、この奇妙な色合いが作り出されているそうです。
この世の色とは思えないような、毒々しく、なぜか惹きつけられる色でした。
塩の奇岩群へ
次にSalt Mountainと呼ばれる塩の奇岩群へ。
地中に広がる塩の層が隆起し、長い歳月の間に侵食され、高さ40〜50mの渓谷が形成されたそうです。
ツアー中は狭い岩の隙間をくぐりぬけたり、山を登り反対側へ越えたりとアドベンチャー要素もあるため、軽装で臨むのがよいでしょう。
硫黄泉へ
ダロール火山の近くにある直径約40mほどの硫黄泉を訪れました。硫黄や鉄化合物を含む黄色い水が湧き出ています。
ここの水は油のようにドロドロですが、肌再生効果があり医療用としても使われているそうです。女性陣の何人かは、ここの水をペットボトルに入れ持ち帰っていました。
塩の採掘場
実際に塩が採掘されている場所を訪れました。
ツアーガイドによると、ここで一人当たり得られる利益は、1日に50ドルにも満たないそうです。重労働にしては割に合いませんが、この地域の伝統的な仕事ですね。
ダナキルツアー終了!
4日間のダナキルツアーは無事終了。特に大きなトラブルもなく無事にメケレの町へ帰還しました。
この場を借り、ツアー中に出会った方々に感謝します。
最後はツアーガイドさんとドライバーさんにチップを渡し、心地よい疲労感と充実感でツアーを終えました。このツアー料金は決して安くありませんが、自信を持ってオススメします。
ダナキルツアーは世界一過酷なツアーと呼ばれるそうですが、理由は恐らくこんなところにあると思います。
- 夏は気温が40-50度にまで上昇する
- 世界でも有数の悪路を移動する
- 家の中に泊まれるのは3泊のうち1泊のみ(あとは野外でキャンプ)
気温については私が参加したのは12月(冬)だったため、気候的には過ごしやすいシーズンでもあり、それほど苦には感じませんでした。日中かなり暑い時間帯はありましたが。悪路やキャンプについては慣れだと思いますので、よっぽど旅の免疫がない人以外はいけると思います。
*以上、2015年12月時点での情報をもとに記事を作成しました。