私は2015年にスペインのサンティアゴ ・デ・コンポステーラの道を歩いていたので、熊野古道もぜひ歩いてみたいと思っていました。二つの道は姉妹道提携していて、共通の巡礼コースを歩けば「二つの道の巡礼者」として登録されるのです!
二つの道の巡礼者になる条件
●徒歩または馬で少なくとも最後の100km以上を巡礼する
●自転車で少なくとも最後の200km以上を巡礼する
●徒歩で滝尻王子から熊野本宮大社(38km)まで巡礼する
●徒歩で熊野那智大社から熊野本宮大社(30km)間を巡礼する
●徒歩で高野山から熊野本宮大社(70km)まで巡礼する
●徒歩で発心門王子から熊野本宮大社(7km)まで巡礼するとともに、熊野速玉大社と熊野那智大社に参詣する
旅仲間に質問したり、ネットで情報収集したところ、熊野古道の中辺路(なかへち)の滝尻王子から熊野本宮大社までの38kmが最もポピュラーなコースで、1泊2日または2泊3日で歩けることがわかりました。1泊2日だと、かなり時間がタイトなので、私たちは2泊3日でプランを組むことにしました。相棒はこちらのみゆきちゃん!
当時サンティアゴの巡礼の道を歩く時も、私の唐突な思いつきにも関わらず、快くついてきてくれた旅の相棒です。まさか6年の時を経て、ここで再び一緒に巡礼路を歩くことになるとは・・・!
※サンティアゴ巡礼の時の過去ブログはこちら
私たちの熊野古道2泊3日プラン
2日目:滝尻王子〜近露(歩行距離13km)
3日目:近露〜発心門王子(歩行距離18km)
4日目:発心門王子〜熊野本宮大社(歩行距離7km)
5日目:帰途
私が北海道在住なので、前泊と後泊も含め4泊5日の日程になりましたが、温泉も堪能できてとても楽しかったです。
特に3日で宿泊した川湯温泉のみどりやさんは、ホテル〜発心門王子までの無料送迎をしてくれますので、2泊3日で歩く方には強くおすすめしたいホテルです。他にも旅期間中に利用したゲストハウスやホテル、民宿などは個別記事で詳しく紹介していきます。
情報収集は田辺市の観光センターが便利
二つの道の巡礼者として登録するためには共通巡礼手帳の入手が必須です。紀伊田辺駅のすぐ隣にあるこちらの田辺市の観光センターで入手できますので、滝尻王子から出発の方はぜひ入手しておきましょう。
観光センターでは、共通巡礼手帳のほか、バスの時刻表やパンフレット、熊野古道めぐり地図帳を無料で入手することができます。特にこの地図帳がコンパクトでめちゃくちゃ便利!田辺市の方ありがとうございます!!
トイレや休憩所、コースの起伏などが書かれているので、ペース配分の参考になります。
注意点としては健脚な成人男性が歩いた際の歩行時間が書かれているという点です。例えば、巡礼初日の滝尻王子〜近露までは、地図帳によると5時間ぐらいが目安でしたが、私たちの場合は休憩時間も加えると7時間近くかかっていました(1泊2日でプランニングしなくて良かった...笑)
こちらの書籍も参考にしました。
また、私は普段登山でYamapというアプリを使っているのですが、そちらでもルートマップをダウンロードすることができ、活動時間などをオフラインでも記録することができるので、熊野古道をこれから歩く予定がある方は、ぜひ利用してみてください!
あとシーズンについてですが、真夏の7月はさすがにコロナ下とはいえ閑散期だったようで、巡礼中にスライドした人(すれ違った人)はかなり少なかったです。あと体力の消耗がやばい(笑)熊野古道を歩くなら、春や秋などの気候が安定した時期がおすすめでしょうね。現在コロナの影響で宿の宿泊人数を制限しているところもありますので、宿の確保はお早めに。