国内

絶景の山寺と神秘の垂水遺跡へ

投稿日:

2024年7月27日 山寺へ
山形駅のホテルをチェックアウトして、次に向かったのは山形観光のハイライトのひとつである山寺(やまでら)です。

参考

「山寺」の愛称で親しまれているこの場所の正式名称は、宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)
その歴史は今から約1100年以上前、平安時代までさかのぼります。 貞観2年(860年)、清和天皇から「東北に安らぎを広めるように」との願い(勅願)を受けた、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)という高僧によって開かれたそうです。

山寺の地図

山寺駅近くの駐車場にレンタカーを停めて、いよいよ参道へと向かいます。駐車場のスタッフの方に観光マップをいただきました。そこには、これから登る1015段のルートや、おすすめスポットがびっしり。山寺駅周辺の駐車場はだいたい500円前後。お店で買い物をすると無料になるサービスがある駐車場もありましたよ。

登山口から少し石段を登ると、目の前に現れるのが根本中堂(こんぽんちゅうどう)です。

ここは山寺の「本堂」にあたる場所。延文元年(1356年)に再建された、ブナ材の建築物としては日本最古級といわれる歴史的な建造物です。国指定の重要文化財にもなっていて、その重厚な雰囲気に思わず圧倒されます。

根本中堂をお参りしてすぐ左手に進むと、立派な大鳥居が見えてきます。ここが山寺の守護神、日枝神社です。

ここでぜひチェックしたいのが、境内にある樹齢1000年を超えるとも言われる巨木、「大イチョウ」!慈覚大師が植えたという伝説もあり、その圧倒的な生命力からは、登り始める前の大きなパワーをもらえる気がします。

日枝神社の境内で見つけたのが、たくさんの硬貨が置かれた不思議な石。 実はここ、自分の願い事に合わせて硬貨を置く(または隙間に差し込む)と、その願いが叶うと言われているスポットなのだそうです。

日枝神社を後にすると、目の前に現れるのが歴史を感じさせる「山門」です。 ここが有料エリア(参拝料:大人300円)の入口であり、本格的な1015段のスタートライン。

門をくぐった瞬間に空気が一変し、目の前に続くのは……そう、見上げるような階段地獄!ここ山寺の石段は「一段登るごとに煩悩が消えていく」と言われている修行の道。

ふと足元や岩陰に目を向けると、至るところにお地蔵様が。険しい修行の道を歩む参拝客を、何百年もの間、こうして静かに見守ってくださっている……。そう思うと、温かな「ありがたみ」が込み上げてきます。

さらに石段を進むと、松尾芭蕉の句碑が建つ「せみ塚」に差し掛かります。元禄2年(1689年)、この地を訪れた芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の名句を詠んだとされる場所です。

仁王門が見えてくる直前、右手に現れるのが巨大な岩壁、弥陀洞(みだほら)です。

長い年月をかけて風雨に削られた岩肌が、高さ約4.8メートルの阿弥陀如来の姿に見えることからその名がついたのだそう。 「この岩の中に仏様の姿を見つけられた人には、幸福が訪れる」という言い伝えがあるそうです。

杉林の先に、ついにどっしりと構える仁王門が姿を現しました!

仁王門をくぐると、次に向かうのは五天堂。断崖絶壁に突き出すように建つこのお堂は、五大明王を祀り、天下泰平を祈るための場所。

細い階段を一段ずつ進み、お堂の中に足を踏み入れると、そこには、言葉を失うほどの大パノラマが待っていました!

眼下には山寺の街並みと、緑豊かな山々がミニチュアのように広がり、吹き抜ける風が火照った体に最高に心地いい。

五大堂で絶景を堪能したあとは、さらに奥、一番高い場所に位置する奥之院を目指します。
ここは開祖・慈覚大師が中国での修行中に大切に持ち歩いた仏様を祀る、山内で最も神聖な場所です。

ここでおみくじ対決!

結果はともあれ、息を切らしながら階段を登り、絶景に感動し、お地蔵様に癒やされた時間。 久しぶりに揃った友人たちとの旅は、何をしても、どこを歩いても、それだけで最高に楽しいものです。

山道を降りる途中、右手の岩壁をふと見ると、不思議な光景が目に飛び込んできます。岩を削った洞窟の中に、小さな木の塔がちょこんと安置されているんです。

これが、国の重要文化財にも指定されている三重小塔。高さは約2.5メートルとミニチュアサイズですが、その精巧さは驚くほど。実は「工芸品」ではなく、本物の「建築物」として登録されている貴重な塔なのだそうです。

それにしても、この暑さ……。階段を登るほどに汗が止まらず、体力が奪われていきます。 そんな時、私たちの前に現れたのが「凍らせたカルピスウォーターのパウチ」!

これがもう、夏山歩きにはこの上なくありがたいアイテムでした。
ふと空を見上げると雲行きが怪しく、天気がぐずぐずしてきたので、足早に山寺を後にすることにしました。

山寺の境内で見かけた、灯籠入れに使われていたガラスの容器。

その形がなんとも可愛らしく、地元のカップ酒の容器かな?と。あまりに素敵だったので、「自分たちへのお土産にしたい!」と思い、下山後にお土産物屋さんを片っ端から探してみることに。お店の方に聞いてみると、残念ながらすでに販売中止になってしまったとのこと。残念でしたが、この場所でしか出会えない「特別な景色」として、しっかりと心に刻んでおくことにしました。

山寺は電車でのアクセスも非常に良いので、車がなくても気軽に訪れられるのが嬉しいポイントですね。

無事に下山し、心地よい疲れを感じながら駅前まで戻ってくると、何やら良さそうなお店を発見!こちらでランチタイムにすることにしました。

焔藏さんで絶品冷やしそば

ランチに注文したのは、山形名物の「冷やし肉そば」。 これがもう、期待を大きく上回る「大当たり」でした!

キリッと冷えた滋味深いお出汁に、コシの強いお蕎麦が絡み、噛み応えのある親鶏の旨味が口いっぱいに広がります。暑さと階段で火照りきった体に、冷たいスープが染み渡る感覚は、まさに至福のひととき。

さらに、どうしても捨てがたかった「天ぷらセット」も注文し、友人とシェアしていただきました!
これがまた、衣はカリカリ、中はふわふわの絶妙な揚げ加減。お蕎麦屋さんの天ぷらって、どうしてこんなに美味しいんでしょう……

実は私、旅先での「食」に関しては、絶対外さないという謎の(?)自信があるんです(笑)。
参考

垂水遺跡

美味しいランチでお腹を満たした後は、山寺から車で数分の場所にある「垂水遺跡」へと向かいました。

ここは、かつて円仁(慈覚大師)が山寺を開く構想を練ったと言われる、いわば「山寺の原点」。登山口付近の賑やかさとは打って変わり、周囲は深い静寂に包まれています。

垂水遺跡への入り口は、少し不思議な構造になっています。 まず目に飛び込んでくるのは鳥居ですが、なんと鳥居と階段の間に現役の線路(JR仙山線)が通っているんです!

踏切のない線路を渡って先へ進むという、なんとも珍しい体験にドキドキしつつ階段を登ると、そこには静かな墓地が広がっています。

墓地を通り抜け、そこからは木々に囲まれた道を10分ほどのプチトレッキング

静かな森を進んでいくと、やがて視界が開け、自然の力で削り取られた「蜂の巣」のような巨大な岩壁が姿を現しました。その巨大な裂け目に、小さな祠が吸い込まれるようにして建っています。

垂水遺跡の奥へと足を進めると、そこには自然が造り出した巨大な岩の割れ目がありました。

絶え間なく水が滴り落ちるその隙間をそっと覗き込むと、奥にひっそりと安置された千手観音の姿を拝観することができます。

垂水遺跡へと向かう参拝者は、まずこの千手院で千手観音に手を合わせてから、奥にある神秘的な遺跡(修行場)へと足を進めるのが古くからの習わしとなっているそうです。

実はこの垂水遺跡、私たちが訪れた場所のさらに奥にも、修行の跡が点在しているようです。案内によると、すべてのスポットをじっくり廻ると1時間半ほどかかるとのこと。今回は天候と相談して断念しましたが、奥へ進むほどさらに険しく、そしてより神聖な光景が待っているのかと思うと、興味が尽きません。

山伏たちの厳しい修行に想いを馳せ、自然が造り出した圧倒的な造形美を目に焼き付けたひととき。心の中にスッと一本の筋が通るような、そんな「ありがたい」という気持ちに包まれながら、私たちは垂水遺跡を後にしました。


参考

山形駅のセレクトショップで日本酒試飲を満喫

山寺と垂水遺跡を存分に満喫したあとは、山形駅へ。 駅前でずっと気になっていたセレクトショップ、「0035 Gather」でひと休憩することにしました。

ここは山形県内35市町村の特産品やお土産を扱うアンテナショップなのですが、とにかくセレクトが秀逸!店内にはカフェスペースも併設されています。

フルーツスムージーを頂きました。美味しい。

ショップの向かい側に足を踏み入れると、そこには工芸品や日本酒がずらりと並ぶ、さらに贅沢な空間が広がっていました。特に日本酒のラインナップは、まさに「圧巻」の一言! 酒どころ山形が誇る各地の銘酒が、美しいラベルを並べてこちらを誘ってきます。

これだけの銘酒を目の前にして、ただ眺めているだけなんて……そんなの無理に決まってます(笑)。
ふと見ると、そこには「有料試飲」の文字が。 これはもう、試飲するしかないでしょっ!

ここでついに、「運転を放棄(笑)」した2名による、全力の試飲タイムがスタート!

有料試飲でどれも美味しいことは確認済み。今回、旅の思い出として連れて帰ることにしたのは、鶴岡の日本酒。 味はもちろんですが、何よりもその洗練されたパッケージに一目惚れしてしまったんです。

日本酒選びで盛り上がっていた私の目に、ふと飛び込んできたのが、木彫りのふくろう。
その温かみのある佇まい、どこか愛嬌のある表情……。一度目が合ってしまったら、迷わず「お持ち帰り」決定です!

素敵な時間を過ごすことができました。ありがとうございます。

参考

さて、この後は山形旅で楽しみにしていた「あの温泉宿」へ向かいますよ〜。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
  • この記事を書いた人
N's avatar

N

札幌在住。これまで訪れた国は69カ国。

-国内

Copyright© photowise , 2026 All Rights Reserved.