2017年1月2日 インドネシア・バニュワンギ
バニュワンギから日帰りで、イジェン火山ツアーに参加してきました。
イジェン火山の登山口でティータイム
バニュワンギからは移動もスムーズで、車で約1時間ほどで登山口に到着しました。ここで他の宿からのツアー参加者も合流し、食堂でお茶を飲みます。私たちのグループは8人で、インドネシア人女性2名、フランス人カップル、中国人男性、国籍不明のアジア系の女性がいました。
こちらが無料で貸し出されるガスマスクです。イジェン火山の最大の見どころは、硫黄の発掘現場で見られるブルーファイアー(硫黄炎)なのですが、その硫黄ガスが有毒なのです。
登りは片道約2時間のトレッキング
登りは急な坂道が続きます。イジェン火山は標高2,799mですが、火山のせいかあまり冷え込むことはありません。最初はゴアテックスのジャケットを着ていましたが、汗ばんできてすぐに脱いでしまいました。
前を歩いていた同じグループの国籍不明のアジア人女性は、かなりラフな格好で、普通のスニーカーにショルダーバックとペットボトルの水を入れたビニール袋を下げていました。そのビニール袋の中にはこんなものが・・・↓
話しかけてみると、その子も相当の旅好きらしく、話している間に眠気も覚め、何だか元気になってきてしまいました。するとDがペースを落とし始め、「先に行っていいよ」と途中からフェードアウト・・・。さらに年末年始のホリデー期間のためか人出も多く、私たちは途中でガイドともはぐれてしまいました(汗)
ブルーファイアーとご対面
Dとガイドと会えないまま、同じグループの人たちと火口付近までやってきました。ブルーファイアーが目撃できる硫黄の採掘現場へは、すり鉢状の傾斜を20〜30分ほどかけて下っていきます。道は滑りやすく、ヘッドライドで足元を照らしながら慎重に足を進めます。途中でガイドさんがようやく私たちに追いつき、道案内してくれました。(遅い!)
さて、最下部にある硫黄の採掘現場に到着です!目の前にはモクモクと硫黄の煙が立ち込めています。煙の後ろ側にぼんやり見えるのが、ブルーファイアーです。(不鮮明ですみません・・・)
この日は煙が酷く、ブルーファイアーは肉眼でもはっきりと見ることはできませんでした。
ブルーファイアーの正体は硫黄ガスの燃焼で、ガスは摂氏600度の温度で岩の隙間から噴き出ています。この硫黄ガスが、岩間に取り付けられたパイプ内で冷却され、硫黄が結晶となり採掘されるのです。
硫黄の採掘はこの周辺住民にとって貴重な収入源らしく、彼らは日々、数十キロの硫黄を運んでいるそう。かなりハードな肉体労働ですね!!
ここでDがようやく合流。私たちは硫黄の採掘現場に、さらに近づいてみることにしました。
そのわずか数分後、事件は発生しました。
急に風向きが変わり、硫黄煙が私たちのほうに押し寄せてきたのです。
「離れろー!!」
誰かが叫びましたが、時すでに遅し・・・。煙を背に必死に来た道を戻りましたが、ガスを吸い込んでしまったようで、目から涙が、鼻水が、そして喉に痛みが走ります!!
一瞬、死ぬかと思いました。
これまで巡った世界67カ国の中で、世界一危険なツアーに認定です。
夜が明け、火口湖の全貌が明らかに
その後は、硫黄採掘現場からは少し離れた煙が当たらない岩陰で、陽が昇るのを待ちました。Dによると、イジェン火山は陽が昇ってからが一番綺麗なのだとか・・・
ガイドさんはマスクなしでも平気みたいです↓
周辺が明るくなると、青い火口湖が姿を現しました。空もピンク色に色づいていて、とても綺麗です。
・・・本当にインドネシアの火山ってスケールが大きいなあ。
硫黄煙に襲撃されないかヒヤヒヤしながら、来た道を戻ります。
帰りはひたすら下りなので楽ですが、足元は滑りやすいので気をつけてください。結構膝が疲れます。
下山途中、美しい山々が見えました。(インドネシアの山は凛々しくて格好いい山が多い気がします)
朝7時頃 登山口に到着 お疲れ様でした〜
帰りにwaterfallに寄ってもらう予定でしたが、眠気と疲れのため、そのまま宿に送ってもらうことにしました。
帰り道の田園風景がとても綺麗でしたよ↓
イジェン火山ツアーまとめ
スケジュールについて
バニュワンギの宿で申し込んだツアーの詳細です。ツアーにより多少異なると思いますが、参考になれば幸いです。
①バニュワンギの宿(Permata Indah Hotel)から深夜0:15出発
②各ホテルに寄り、同じツアーの参加者をピックアップ
③イジェン火山の駐車場に深夜1時半頃到着、メンバーでティータイム(恐らく時間調整のため)
④深夜2時頃トレッキング開始
⑤4時台 硫黄採掘現場周辺に到着
⑥5時半頃 陽が昇り始める(※1月の状況です)
⑦6時頃 下山開始
⑧7時頃 登山口到着
⑨8時半頃 宿到着
服装・持ち物について
- ジャケット(軽量のものでOK。出発前に登山口で待機している時と、頂上付近だけ肌寒い程度)
- インナーは半袖でOK
- パンツ、シューズ
ー 汗を吸収するジーンズはNG、乾きやすいトレッキングパンツが◎
ー 靴はスニーカーで十分ですが、硫黄が付着するため白色は避けた方が無難です。
※懐中電灯、ガスマスクは無料で貸し出してくれます。水もペットボトル1本、ツアーで支給されます。
その他あると便利なもの
ヘッドライト、お菓子(クッキー、飴、チョコレートなど)
飴は硫黄煙で喉がやられた時のために。またお菓子はお腹が空いた時・疲れた時のために持っていると安心ですね。
バリから参加できるイジェン火山ツアー情報
バリからイジェン火山ツアーに参加したい場合は、Voyaginという会社が便利です。渡航前からネット予約でき、滞在ホテルへの送迎料金もコミコミなので安心です。(※英語ガイドのみ。クタ、セミニャック、ヌサドゥア、サヌール、ウブドのいずれかのホテルに滞在の場合のみ送迎可能)