2015年4月7日 コロンビア・メデジン
メデジン滞在最終日の前日、気になっていた場所へ行ってみることにしました。
メデジンのスラムエリアの上を走るメトロカブレ(ケーブルカー)です。メトロの終点San Javier駅まで行き、そこからは同じチケットでそのままケーブルカーに乗り換えます。
メデジンの地形はすり鉢状のようになっていて、高い場所に行けば行くほど貧しい人が住むスラムエリアがあります。このケーブルカーができたおかげで、スラムエリアに住む人たちが以前よりも容易に中心部に出ることができるようになり、仕事を持つことができ、治安も改善されたと言われています。※メデジンには他にもいくつかケーブルカーの路線がありますが、このLine Jができたのは2008年です。
眼下には人が住んでいるのかわからないような廃屋や、トタン屋根の家々などが広がっていました。(ケーブルカーの窓から撮影したので少しぼんやり写っています)
ひとつ山を越えると、開発途中と思われるエリアもありました。
終点のLa Aurora駅まで行き、またSan Javier駅まで引き返してきました。
スラムの間に建てられたエスカレーターがどうしても見たかったので、通行人に聞いてみると「San Javier駅から徒歩かバスで行けるよ」とのこと。
スラムの中に建てられたエスカレーターとグラフィティ
San Javier駅から「escaleras electricas comuna 13」行きのバスに乗ること、約10分。住宅地の一角で降り、見晴らしの良い場所に出てみると、カラフルな家々とエスカレーターがありました。
このエスカレーターは2011年にメデシン市が総工費670万ドル(約5億2千万円)をかけ設置したもので、全長384メートル、ビル30階分の高さに相当するそうです。(※かおりさんのブログより引用)
周辺にはウォールアート(グラフィティ)が至るところにあり、この場所を巡るツアーもよく催行されているようです。(行き方や治安情報は記事の最後をご覧ください)
エスカレーターは雨が降ってもいいように、屋根もついています。
エスカレーターの脇には階段もあります。
帰りはすぐバスに乗らずに、ちょっと歩いてみました。
エスカレーターやケーブルカーができたことで、人々の暮らしは格段に便利なものになったのでしょう。人の生活の様子をバシャバシャ撮るのは治安面でも良くないと思い、数枚撮影しただけですぐにカメラはバックにしまいました。(ひとりでしたしね)
斜面にはこんな公園や憩いの場も。スラムとはいえ、全体的に明るい雰囲気で好きです。
歩いている途中でバスを見つけたので飛び乗り、無事San Javier駅まで戻ってきました。
San Javier駅近くのケーキ屋さんでおやつを購入。Dulce de Leche(ミルククリーム)とチーズを挟んだパンが美味しかったです。(1,200ペソ=約54円)
escaleras electricas comuna 13への行き方
メトロのSan Javier駅を出て、右手のほうに歩くとバス乗り場があるので、そこから225iのバスに乗車(片道1,200ペソ=約54円)。約10分で到着です。駅から歩くと20分ぐらいで行けるようですが、傾斜もキツいですし治安もそれほど良くないので、バス移動がオススメです。注意点としては、必ず日中に行くこと。また一人での行動は避けたほうが無難です。ひったくりなども多発しているらしいので、持ち物も必要最小限にするなどご注意ください。
参考サイト:Travel Guide to Medellin's Comuna 13 Escalators — Optimism Rampage
*以上、2015年4月時点での情報をもとに記事を作成しました。(1,000コロンビアペソ=約45円で計算)