2015年12月23日 ケニア・モヤレ
午後14時。心待ちにしていたナイロビ行きの夜行バスに乗る時間がやってきました。モヤレは埃っぽいうえに、コレラ発生で飲食店も全面営業停止だったこともあり、一刻も早く抜け出したかったのです。
世界最恐ロードで約15時間のバス移動
一刻も早くナイロビへ・・・と思う反面、バス移動はかなり憂鬱でした。モヤレからナイロビ間は悪路で有名、さらに治安も悪化しており武装集団によるバスジャックに遭う可能性もあるといいます。さらにナイロビはアフリカでもトップクラスの治安の悪い都市で、宿に着くまで全く気が抜けないという状況でした。
荷物を入れる袋は100シリングぐらいで購入できます。けんちゃんはバックパックの汚れ対策用に購入していましたが、袋で包まなかった私のコロコロバックは結局埃まみれになってしまいました。
いよいよ出発です。
バス内はエチオピアの路線バスよりはいくらかマシといったレベル。私たちの席は中央より若干後方寄りでしたが、揺れもそれほど感じず、この時点では15時間ぐらいならなんとかなりそうだなと思いました。
宿に出入りしていた少年は、最後に「マネー」と言ってきたが、私がお金を渡さないことを知るとニヤっとして、すぐに諦めていつもの調子に戻りました。さようなら、モヤレの町。
食事休憩後の席のシャッフルに要注意
移動すること数時間。食事休憩のため、途中下車することに。妙なことに、バスは半分ぐらい乗客を乗せたまま、進行とは逆方向へ走り去っていきました。
ケニアではじめてのごはんは「大豆と肉ごはん」。見た目はアレですが、味は意外にもイケます。
バスがようやく戻ってきたので元の席に戻ると、別の人が座っていました。チケットの座席番号を見せるが「私たちも自分たちの席に座れていないから」と逆ギレされ、仕方なく最後尾から2番目の空席へ移ることに。この後部座席がなかなかやっかいだったのです・・・。
辺りが暗くなった頃、最恐ロードが本性をあらわす
辺りが徐々に暗くなった頃、揺れに異変を感じました。
バスがオフロードに入ったのか、バスの揺れの種類が明らかに変わり、「ゴーン!!」という激しい直下型の縦揺れがやってきたのです。まるで地震のよう。その瞬間は私たちもシートから5cmほど浮き上がり、座席の天井に頭がぶつかりそうなほどでした。
悪いことに私たちが座っている席は、揺れが最も酷い後方席。
突如訪れた揺れに対応できず、私はうっかりひじを壁に強打し、流血してしまいました。
さすが最恐ロードです・・・。
さらに驚いたのが、移動中、30分に1回は警官がバスを止め、バスの中に入って検問しに来たことです。後で知ったのですが、ケニア北東部では前日にこんな事件があり、警察でさえ警戒していたようです。
ケニア:バスを武装集団が襲撃 過激派アルシャバブか - 毎日新聞 https://t.co/infxpyioA5
これの影響なのか、ケニアのモヤレ~ナイロビ間のバス、30分おきぐらいに検問があって全く落ち着きませんでした— N@Sapporo (@finsbury19) December 25, 2015
ナイロビに到着したのは午前4時
ほとんど眠れぬまま、バスはナイロビのモヤレスターのオフィスに到着です。
早朝4時で辺りはガラガラでしたが、いつギャングに狙われてもおかしくないぐらいの治安の悪そうな雰囲気を肌で感じました。けんちゃんは、明るくなるまでモヤレスターのオフィスで時間を潰そうと提案してきたので、私もそれに従います。
1時間半ほどモヤレスターの待合所で仮眠を取った後、向かいのレストランでチャイを飲んで眠気を覚まし、店主にタクシーをつかまえてもらい、目的のお宿「ニューケニアロッジ」へ向かったのでした。