2015年11月26・27日 イラン・テヘラン
前回の記事に引き続き、テヘランの見どころを紹介していこう。
ゴレスタン宮殿
17の建物(宮殿・博物館・ホール)からなる複合施設で、現在公開されているのは9つの建物のみ。18世紀頃に建設され、宮殿では国の重要な式典などが行われてきたという。2013年には世界遺産に登録された。
メインホールは、これでもかと言わんばかりの全面鏡張り。
「太陽の建物」はヨーロッパとイスラム様式が融合した建築。内部はフラッシュ禁止だが撮影は自由にできた。
帰りがけに、美しいイラン人女性2人組に声をかけられる。イランのモザイク模様をモチーフにしたアクセサリーを制作・販売しているのだという。テヘランは都会だなと思った。
ゴレスタン宮殿メモ
チケットシステムが少々複雑で、すべての施設を見ようとすると700,000リアル(約23ドル)かかる。私はそこまでの興味はなかったため、入場料+メインホール+1施設見学のチケットを組み合わせて購入。半額の380,000リアル(約12.5ドル)。
Shah Abdul Azim Shrine
ゴレスタン宮殿を観光していた欧米人に「建築が素晴らしい」と勧められ、Hakanと一緒に訪れたモスク。私たちが訪れたのがちょうど金曜日。イランでは金曜日が休息の日で、皆モスクにお祈りにやってくる。
モスクの内部は撮影禁止だが、スマホ程度であれば地元の人も撮影していたので、ちゃっかり便乗させてもらった。モスク内部は神秘的で皆微動だにしないぐらいなのかと思いきや、意外と庶民的だった。食べ物を持ち込み食事をしている人、おしゃべりしている人、さらにはスマホの充電コーナーもあったりと居心地は良さそうだ。
azim shrineでは、入口でチャドルを無料で貸し出していた。身につけ方がわからなくても、係員がやってきて手伝ってくれる。イランではある程度規模が大きく格式の高いモスクでは、チャドルを着用するのが義務付けられているところが多かった。
アクセス
地下鉄のレイ市駅からタクシーで10分ほど
週末人気スポット・ダルバンドへ
テヘランの北にある町ダルバンド。ここにある渓谷は週末になると若者たちや家族連れで賑わう。トレッキングもでき、周囲には飲食店やお土産屋などが立ち並んでいる。
帰りに、なんとテヘランの空港で知り合った台湾人のレナと彼女のホストとばったり会った。さすが週末の人気スポットだけある。
アクセス
地下鉄のTajlish駅からタクシーで約10分
Tabiat Bridge
テヘランの北にある全長270mの遊歩道がついた橋。通称「Nature Bridge」と呼ばれている。Hakanが地元人向けのデートスポットとして案内してくれた。
橋の下には2つの公園があり、公園自体もライトアップされていて、まるでアミューズメントパークのよう。夜の散歩にちょうどいい。
ちなみにイランでは、未婚の男女が公共の場でデートすることは禁じられている。若い男女が、公共の場で手を繋ぐことすら許されないのだ。
ただしこれはあくまで慣習。テヘランの若者は社会の目を避けて男女で集まることができる場所も知っているし、お酒を入手してきてこっそり飲んだり、服装も少しラフに着崩している女子もいるそうだ。
アクセス
地下鉄のシャヒード・ヘンマト駅もしくはShahid Haghani Subwayから徒歩で
テヘランのグルメ
ファラフェルのホットドック
ダルバンドの帰りに、駅前のファラフェルのファストフード店で食べたホットドック。カウンターでバンズを買い、ビュッフェ方式で中に好きな具を詰めていくスタイルだ。1本1〜2ドルぐらいだっただろうか。テヘランの若者には大人気だった。*ファラフェル=ひよこ豆やソラマメから作ったコロッケのような揚げ物
ほうれん草などが入ったペースト状のスープash
おくらのようなネバネバした食感のスープ。野菜たっぷりで、イランのバルバリと呼ばれるパンにつけて食べた。バルバリはインドのナンをさらに板状にしたようなパンで、焼きたてがパリっとしていて特に美味しい。
テヘランは予定通り2泊3日で離れ、次の町カシャーンへ向かうことにした。Hakanとは仲良くなりすぎて、別れ際はちょっと淋しかった。
テヘラン街歩きマップ
イラン人青年と歩くテヘラン【前編】と当記事で紹介したスポットをマップにまとめたのでご活用ください。
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テヘラン→カシャーンへの移動情報
テヘランの南バスターミナル→カシャーン 150,000リアル(約500円)
テヘラン中心部からバスターミナルまでは50,000リアル(約160円)ほどで移動できた。バスチケットは当日窓口で購入。21時頃に出て、3時間ほどでカシャーンに到着。シートは広く快適そのものだった。
ちなみにこれ、ビール風飲料。イランではアルコールが原則禁止だが、代わりにこうしたフレーバーつきのビール風ドリンクの種類は豊富だ。1ドルぐらいで入手でき、なかなか美味しい。
*以上、2015年11月時点での情報をもとに記事を作成しました。