イラン初日

イラン

テヘランをイラン人青年とデートしてみた【前編】

更新日:

2015年11月25日 イラン・テヘラン

イラン人青年の出会いとカウチサーフィン

空港で出迎えてくれたイラン人の青年Hakanは、超絶親切だった。自分の家に私を泊めることができない代わりに、カウチサーフィンの掲示板で私のためにホストを見つけてくれ、なんとその家まで送り届けてくれたのだ。

*前回の記事はこちら

 

カウチのホストは女性で、フルーツたっぷりの朝ごはんまで用意してくれていた。

#pomegranate この盛り付けははじめてみたなぁ。

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彼女の家にはもうひとりカウチサーファーがいて、彼はイランを自転車で旅しているらしかった。彼とはカウチサーフィンをしなければ会うこともなかっただろう。3人で朝ごはんを食べ、ホストの好意で夜ごはんもごちそうになった。

テヘランのカウチサーフィン宅

居心地が良く2泊させてもらった

ちなみに2泊3日のテヘラン滞在中は、Hakanがつきっきりで街案内をしてくれた。

イラン人の青年

 

テヘランの地下鉄で、写真を撮ったら大変な目に!

テヘラン初日は、Hakanと一緒にバスと地下鉄を乗り継ぎ、グランバザールへ出かけた。

イランではバスと地下鉄にそれぞれ女性専用車両がある。バスの女性専用車両では、ヒジャブを身にまとった女性たちが私に微笑みかけ「どこから来たの?」と声をかけてくれた。私はイランの女性はもっとよそよそしいのかと思っていたので、少々驚いた。そんなこともあり、ちょっと気が緩んでいたのかもしれない・・・。

 

問題は地下鉄の女性専用車両で起きた。

ヒジャブを身につけた美しいイラン人女性で埋め尽くされた光景があまりにも壮観で、私はついスマホで車両内の様子を撮影してしまったのだ。

 

次の瞬間。ひとりの物売りの女性が近づいてきて、ペルシャ語で私に怒鳴りはじめた。近くにいたイラン人女性が英語で通訳してくれたのだが、彼女の言い分は以下の通り。

・許可なく画像を撮られた

・その画像をSNSを通じて全世界に配信しようとしている

 

彼女は物売りだが若く綺麗な女性で、視界には入っていたが狙って撮影したわけではなかった。イラン人女性に「本当に彼女の写真を撮ったの?」と聞かれ、私は動揺しつい「スマホアプリで地図を見ていただけです」と答えてしまった。

 

そのあとグランバザールのあるPanzdah-e Khordad駅で降車したが、物売りの女性は私にぴったりとついてきた。ホームで別の車両に乗っていたHakanと合流した後も、物売りの女性の怒りは一向に収まる気配がない。

 

結局、私たちは地下鉄内にある警察署へ行くことになった。

警察署では状況の確認と(ペルシャ語だったのでよくわからないが)、警察官にスマホのフォトギャラリーを見せた。彼女の画像がないことを確認すると、私たちはすぐに解放された。

 

エレベーターで地上へ向かう途中、Hakanはニヤリと笑いながら私に言った。

「写真、撮ったんでしょ?」

 

そう、Hakanはすべてお見通しだったのだ。警察署に入る直前に、私がスマホでひそかに画像を削除したことも!

 

写真を撮ったと最初から認めていれば、その場で画像を削除するだけの話だったのかもしれない。後から聞いた話なのだが、イランはここ数年不況で、テヘランのメトロでは職を失った人が生活のために車内で物売りをしているらしい。あの物売りの女性も、仕事柄、写真を撮られることに神経質になっていたのかもしれない。今度からは気をつけよう・・・。

※テヘランの地下鉄構内は撮影禁止らしいので、旅する時にはくれぐれもご注意を!

 

 

テヘランのグランバザールへ

気をとりなおしグランバザールへ。食品、服飾、お土産、なんでもありの巨大マーケットだ。

Hakanが「お土産を見たい」と言った私を案内してくれたのは、バザール内にある有名なイランの織物専門店だった。

工房の様子も見学できる

工房の様子も見学できる

 

バザールの織物

美しい織物(テーブル用に)。1枚10ドルぐらいだっただろうか

 

テヘランのバザール

バザール自体も非常に古く、内部の建築も美しい

バザールからほど近い場所にあるImam Khomeyni Mosque(イマーム・ホメイニ・モスク)へ。

バザールのモスク

テヘランで最も古いモスクらしい

 

バザールのモスクの窓

バザールのモスク内部

初めて見るイランのモスクは強烈だった。天井まできらびやかで、トルコのとはまた違った趣がある。中にはお祈りを捧げる敬虔なイスラム教徒がいる。通常写真撮影は許されていないが、この時はHakanに受付の人に声をかけてもらい許可を撮ったうえで撮影した。

 

テヘランのランドマーク「AZADI TOWER」へ

日が暮れてから向かったのは、高さ45mのAzadi Tower。塔の上には展望台がついており、日中はテヘラン市内や遠くにある山々を見渡すことができる。Azadi Towerは夜は赤くライトアップされ、幻想的で美しかった。
azadi tower

azadi tower2

 

 

イラン人青年の家族とディナー

Azadi Towerを訪れた後は、Hakanの兄夫婦宅でのディナーに招かれた。ホスピタリティの高いイラン人。初対面でも臆せず、私を家族の一員のようにもてなしてくれた。

イラン式ディナー

伝統的なイラン式ディナーは、絨毯にテーブルクロスを敷き料理を並べていただく。

イラン式ディナー2

この日のメインディッシュは魚のソテー

 

イラン人のお宅

昼間の地下鉄での写真騒動の件はHakanにネタにされたが、Hakanのお母さんが大笑いしてくれたのでよしとしよう(笑)

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札幌在住。これまで訪れた国は68カ国。 趣味は登山やヨガなど。コーヒーが好きです。

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