2016年4月2日 ネパール・カトマンズ
この日はカトマンズ在住のネパール人と、バイクで市内観光です。彼とはネパール・ブトワルの町のバスターミナルで偶然知り合ったのですが、カトマンズ滞在中は、仕事以外の時間はほぼフルで私に付き合ってくれました。
スワヤンブナートへ
ポカラからバスでカトマンズにやってきた時に、右手に見えた3つの巨大な仏像。気になったので連れていってもらいましたよ〜。
こちらではなく、丘の上にあるストゥーパ(仏塔)がメインなのだそうです。
外国人の入場料が200ルピーと知り、気乗りしなかったのでパスしました。
カトマンズのランドマーク・ダーラハラへ
2015年のカトマンズの大地震。中でも一番被害を受けたと言われるダーラハラという塔を見に連れて行ってもらいました。
高さ52mの見張り塔は、見事に崩れ、1階部分のみになっています。
地震発生時には、塔の中から逃げ出すことができずに犠牲になった人も居たそうです。塔が崩れ去った後も、周囲のレストランや広場は休日の家族連れで賑わっていました。今でも人々の憩いの場であることには変わりないようです。
ダルバート広場へ
ネパール・カトマンズといえば、中心部にある寺院群が有名ですが、大地震の影響で、多くの部分が崩れていました。
地震で建築物がこれほどまでのダメージを受けているのに、ダルバート広場は世界中から来た旅行者で常に賑わっていました。
大地震で崩れた寺院の一部は、未だに修復中。2日連続で行ってみましたが、実際には誰も作業していませんでした。観光客からは入場料として1,000ルピーを支払うよう受付のカウンターも設置されていましたが、チェック体制が整っておらず、実際にチケットを購入しなくても入場できてしまう時もあるようです。
移動中は排気ガスと埃が酷く、長期的にみても健康を害するレベルだと思いました。
ローカル食堂でモモと地酒を楽しむ
バイクでの観光が終わり、友人とオススメのローカル食堂へ。
バフ肉が入ったモモの皮にフォークを入れると、じゅわっと肉汁が溢れてきます。
ドリンクはネパールの地酒トゥンバです。酸味がある焼酎のような飲み物で、お湯を継ぎ足し3〜4回ぐらいまで飲むことができます(味は徐々に薄くはなりますが・・・)。アルコール度数はかなり低いようですね。
他におつまみを2品ほど頼みましたが、お会計はトータルで600ルピーぐらいでした(約600円)。地元の人に連れて来てもらうローカル食堂は、ハズレがなくコスパも良いと思います。
ネパールの物価と人々の暮らしについて
ネパールはインドと同じぐらい物価が安いのかと思っていましたが、実際に来てみたらそうでもありませんでした。聞くところによると、半年ぐらい前からネパールはインドとの関係が悪化し、国境でインドからのガソリンの供給がストップしていたそうです。ネパールは中国とも友好関係にありますが、高いヒマラヤ山脈で供給ルートがブロックされていて、物資の供給は陸続きのインドに頼らざるを得ない状況なのだそうです。現在は、インドからのガソリン供給問題は解消されたようですが、その影響なのか物価が全体的に上がっているようです。
ネパール人の友人の話によると、人々の多くは収入以上にお金を使ってしまうそうです。食事は顔なじみの食堂でツケで払い、ある程度お金が貯まったところでまとめて支払います。ツーリストバスで見かけたネパール人の乗客は身なりも綺麗で、裕福そうでした。恐らくネパールでも人々の生活に格差があるのでしょう。ネパールでは、オフィス勤務の人でも月収3万円というケースもあるそうです。
またカトマンズのような大都市でもインフラが整っておらず、停電が毎日のようにありました。カトマンズの道路は、バイクや車の排気ガスで溢れ、人々はマスクをして生活しています。ヒマラヤトレッキング中の景色も、標高が低いところではスモッグがかかり、美しい景観が損なわれていました。ネパールのインフラ整備を願う反面、美しい自然をそのまま残して欲しいという気持ちもあり、少し複雑な気持ちになりました。