2021年7月24日 熊野古道2日目
ゲストハウス近露そらさんでの朝です。※宿情報は前回の記事をご覧ください
パンがもちもちしていたので聞いてみると、手作りだそうで!こんなパンなら毎日食べたい!ゆずのジャムがとっても美味しくて、コーヒーもおかわりさせてもらい、朝からまったり。
いかんいかん、この日は3つの峠を越えなければならないのだった・・・。
お弁当もめっちゃ美味しそう!頑張ります💪 近露そらさん、ありがとうございました!!
近露、景色もきれいで良いところでしたね。
8:00すぎ 近露出発
近露王子に立ち寄り、押印も済ませて出発です。営業時間が合わず訪問できませんでしたが、近露にはおしゃれなカフェやパン屋さんもあるらしいです。ドライブ旅行なら、確実に立ち寄ったのになー。
熊野古道はこちらでございますね。この日は歩行距離18kmの長丁場なので、気合入れていきますよ〜
日陰がありがたい〜
アスファルトの道を抜け、あっという間にまた山の中へ・・・差し込む朝の光を感じながら・・・また見晴らしの良い場所に出てきました。写真中央に写っているのが「乙女の寝顔」かも?
9:30 継桜王子に到着
こちらには野中の一本杉と呼ばれる杉群があります。本当にここの一本杉の迫力は圧巻でしたね。体力温存のため、上のほうまで参拝はしませんでしたけど。
継桜の由来は、根元が「檜」で上部が「桜」という稀有な木の報告があったなど諸説あるようですが、この場所は1日目で通過した胎内くぐり(乳岩)の伝承と関連があるようです。
継桜には秀衡桜ともよばれ、藤原秀衡にちなむ次のような伝説が伝えられている。奥州藤原氏の藤原秀衡が熊野に詣でた際、山中で夫人が産気づき男児を出産した。乳児を連れて参詣を続けるわけには行かず、熊野権現の夢のお告げを頼りに立願し、滝尻王子の裏手にある窟に赤子を残して参詣の旅を続けた。しかし、野中のあたりに差し掛かったとき、やはり我が子のことが気になり、それまでついてきた桜の枝の杖を地面に突き刺し、置いてきた赤子が無事ならこの桜も育つだろう、それが叶わなければこの桜も枯れるだろうと祈り、旅を続けた。帰路、ふたたび野中に着くと桜は育っており、喜んだ夫妻は道を急いだ。赤子は山の狼たちに護られて無事に育っていた。この子が後の和泉三朗忠衡である。- wikipedia 継桜王子より引用
熊野古道の伝承から、熊野詣をした先人たちの姿が想像できなかなか楽しいものですね。
継桜王子の隣に「とがの木茶屋」という休憩所兼案内所があるのですが、シーズンオフということもあってか無人でした。
とがの木茶屋の前にある階段を降りると、給水可能な「野中の清水」があります。
このようにして蛇口から給水できるようになっています。冷たくて、味もまろやかで美味しい!
給水も済ませたところで、元のルートに戻ります。とがの木茶屋から少し進むと、公衆トイレがありました。
熊野古道はしっかりと整備されていますね。ありがたいです!
この先に、阿倍清明の腰掛け石なんていうのもありました。ただ、民家の入口にあって少し困惑しましたけど。
熊野を旅する途中、この石に腰を下ろして休んでいた晴明。その時、上方の山がにわかに崩れはじめ、法力で崩壊を未然に食い止めたと伝えられています。ー大陰陽師・安倍晴明 紀南に残された伝承の地より引用
安倍晴明も熊野詣してたのかという驚きと、そんなに長い歴史がある道を歩いていることのワクワク感!
暑さをねぎらってか、熊野古道のルートにはこんなドリンク販売コーナーもありました。ほっこりします。
10:30 峠ゾーンに突入
ここまでは比較的平坦な旧国道の道でしたが、小広王子の先はこのコースのハイライトである「草鞋(わらじ)峠」「岩神峠」「三越峠」という3つの峠越えがあります。
熊瀬川王子を通過し、草鞋(わらじ)峠を越えていきます。
正面の通路は交通止めになっているため、少しふくらんだ迂回路でふたつ目の「岩上峠」を通過していきます。
峠まではつづら折れの急な登り坂。汗が吹き出します💦
友人はこのあたりが一番キツかったと言っていました。
岩上峠も無事クリアし、蛇型地蔵でひと休憩です。
ここでまたひとり、ソロの巡礼者とすれ違いました。この日中に本宮大社に向かうとのこと。間に合うのかな・・・?
湯川川(ゴロ悪いですね)で別れ、私たちは湯川王子で休憩することにしました。
13:30頃 湯川王子でお昼休憩
湯川は、戦国時代に紀南で活躍した湯川氏の発祥の地らしいです。この後通過するルートには集落跡もありました。
湯川王子の押印所の木箱の片隅には、なんと雛が巣を作っていました( ゚д゚)
スタンプ押そうとした瞬間に、雛が飛び出してきたので、心臓が飛び出るぐらいびっくりましたよ・・・笑
川沿いに丸太が組まれた炊事場のような場所があったので、そちらでランチタイムです。
近露そらさんのお弁当美味し!塩気も適度にあるので、熊野古道巡礼にはぴったりですね。2日目の行程は、休憩所やトイレはありますが、1日目と違い特に売店やレストラン等はないので必ず食料を持参してくださいね〜。
川で少し足をアイシングして、疲れを少し取りました✌️7月でも水はめちゃくちゃ冷たかったです。
休憩の後、この日最後の「三越峠」へ。こちらもつづら折れの急な登り坂・・・💦
14:30 三越峠休憩所に到着
坂を登り切ると、待っていたのはきれいな休憩所!なんとトイレもついています。
ちょっと虫は多かったですが、蛇口もあって給水も可能(飲用可能かどうかは不明)。さすが熊野古道ですね。
下りは下りで、膝に来るんですけどね。音無川にかかる橋を渡り、対岸へ。
15:30 船玉神社到着
山奥にありますが、船の神様を祀っている神社だそうです。ここから発心門王子まではあと30分ほど。
最後の力を振り絞って進んでいきますよ〜
みゆ吉はん、あともう少しでっせ。発心門王子までの最後の登り坂がエグいから、気持ちの準備だけしておくとラクかも?
16:00 発心門王子到着
出発から8時間後、ようやく到着しました〜!!
発心門王子は、熊野本宮大社の神域の玄関口とも言われているそうです。
ここからバスで川湯温泉や、熊野本宮大社へ移動する方法もあるのですが、この日宿泊する川湯温泉のみどりやさんが発心門王子までの無料送迎を行っているので、そちらを利用することにしました。
※みどりやさんの無料送迎は予約は不要みたいですが、時間に制約がある方はチェックイン当日の朝8時から予約可能とのことです。(※2021年7月時点情報)
17:00 川湯温泉みどりやさんに到着
発心門王子から電話したところ、ワゴン車が20分ぐらいで迎えにきてくれました。無事ホテルに到着です。
川湯温泉みどりや
洋室ツインルームで1泊16,720円(朝・夕食込み)※連休だったので少し高め。
私たちが泊まった部屋は、山小屋風のあたたかみのある作りでした。冷蔵庫、テレビあり。
こちらのホテルには、混浴の露天風呂があります(湯あみを着用して入浴)。開放的でとても気持ち良かったです。
夕方はホテルの目の前の大塔川で遊んでいるファミリーや鮎釣りの方がいて、なかなかのカオスでした笑
夜にももう一度入浴したのですが、満天の星空が見えましたよ⭐️
夕食は鮎の塩焼きが食べ放題のハーフバイキング!
鮎って北海道だとなかなか食べる機会がないので、食いついてしまいました。
身もしっかりしていて美味しい!和牛も美味しくいただきました。
せっかく来たからには、ということで熊野古道ビールを頂きました。疲れも手伝ってか、みゆ吉はんの目蓋が重くなってきた模様・・・。
ちなみにこの日も熟睡でした。
この日の歩数:31,480歩
川湯温泉プチ情報
裏技的なことをお伝えすると、姉妹ホテルのまつやさんは、ビジネスホテルみたいな設備らしいですが、みどりやさんのレストランや温泉が共通利用でき、宿泊料金は半額ほどだそうです。発心門王子への無料送迎も利用可とのこと。実際の部屋の様子はわかりませんが、コスパ重視の方はこちらもアリですね。参考になれば幸いです。
場所