2021年7月23日 熊野古道1日目
ホテルをチェックアウトして、紀伊田辺駅のセブンイレブンへ。冷凍コーナーにスポーツドリンクとお茶を凍らせたものが置いてあったので、熱中症対策に購入します。こちらのセブン、いい仕事してますね!
8時2分出発のバスで紀伊田辺駅から滝尻(たきじり)へ。滝尻含む熊野本宮大社方面のバスは2番のりばから出ています。バス時刻表はこちら
滝尻までは約40分(運賃: 970円)。富田川沿いに、バスは山奥へ向かっていきます。
バス停では、熊野古道を歩くであろう何組かが下車しました。このままバスに乗っていけば本宮に着くんですけどね。
川を渡ると「民宿 古道の杜あんちゃん」があります。1泊2日で熊野本宮大社まで歩く方は、前泊はこちらに泊まって朝早くから出発するのもアリですね。
私たちは2泊3日のゆっくりペースで歩きました。
2日目 近露〜発心門王子(18km)※川湯温泉泊
3日目 発心門王子〜熊野本宮大社(7km)
1泊2日で歩く場合は、このような行程も可能です。
2日目 継桜王子〜熊野本宮大社(20km)
注意点としては、熊野本宮大社から紀伊田辺行きの最終バスが16:40発であること。
※熊野本宮大社、本宮館は17時に閉まります。
9時 滝尻王子からスタート
「王子」というのは、12〜13世紀に熊野古道の近隣住民が在地の神を祀っていた諸社のことです。熊野詣の途中で儀礼を行う場所とされていたそうです。参照:熊野古道の歴史|熊野本宮大社
熊野古道には押印所のポストがあり、共通巡礼手帳にスタンプを押していきます。本宮館で熊野本宮大社までのスタンプを提示し登録手続きをすれば、巡礼者として認めてもらうことができます。
滝尻王子の序盤が急登だというのは噂通りで、いきなり滝汗です。気温も30度を超えているので、仕方ないですね〜。
野古道のメインルートともいわれる中辺路にあるスポット。乳岩は滝尻王子近くにある大岩。かつて熊野参詣の途中で産気づいた藤原秀衡の妻が、この地で赤子を産み落としたといい、参詣の間、残された赤子はこの大岩から滴り落ちる乳を飲み、オオカミが守り育てていたという伝説が残る。すぐそばの大岩の下にできた穴は、「胎内くぐり」として安産祈願をする女性に昔も今も人気。ーるるぶ&more.より引用
私たちが着いた時、数組が岩の前で待機していましたが、ほとんどの人が迂回路へ向かっていきました。
折角なのでくぐってみましょう!
先行してくれた友人に荷物を預け、身をよじらせながら外へ!!狭いので、荷物が大きい人や体格が良い方は無理だと思います。安産祈願とはいえ、妊婦さんもまず無理ですよね💦
その後はずっと登り坂。途中で熱中症で倒れ込んでる年配女性がいて、同じグループの男性が介抱していたので安心しましたが、明日は我が身?とドキドキしてしまいました。剣(つるぎ)の山通過。そして飯盛山という気になる山が!
おおー!この眺め!!
時間のロスになるかな?と思いましたが、少し階段を登るだけで済みました。皆さんもぜひ立ち寄ってみてください!
11:00 高原霧の里に到着
高原には民泊・ゲストハウスの看板があちこちにありましたね!
ここもおしゃれです。
高原熊野神社に参拝します。社殿は、中辺路の最も古い建造物らしいです。
無料休憩所からの眺めが良かったです。
古き良き日本の原風景。
その後、霧の郷たかはらというホテルでランチをしました。
実はこの日ランチ営業していなかったようなのですが、私たち以外にも1組お客さんが居て、簡単なものなら作れるよとオーナーさんが申し出てくれたのです。
私はベジタブルカレーを。ココナツの風味とスパイスが絶妙で、お肉の代わりに大豆ミートを使っていて本格的でした!友人が注文したハンバーグセットも品数も多く素晴らしい✨
テラス席からの眺めも最高!風が気持ち良かったです。
食後のドリンクとデザートもついて1,500円。この味とシチュエーションなら安いぐらいです。オーナーさんどうもありがとうございました!!
場所
12:20頃 近露に向け出発
本日の宿のある近露へ向かいます。霧の郷たかはらさんを出て、正面のミラーの横の道を進み、左手へ。
後方からソロの若い男性が歩いてきたので、軽く挨拶をして「こっちで合ってますよね?」男性も「多分・・・・」という不毛なやりとりをした後、坂を登っていくと、どうやら方向は合っていたようです。
おおー。熊野古道っぽくなってきました!
高原池。綺麗ですが、底が見えなくて怖いですね。
大門王子に到着です。
さきほどすれ違った男性もここで休憩に入ったので少し雑談しました。連休を使い遠方から来たとのこと。この日は近露まで行くとおっしゃっていました。同じような境遇で親近感が沸きました♪
その後も快調に歩みを進め、大坂本王子へ。
15:30 道の駅中辺路に到着
ここで休憩のため、熊野古道のルートから少し外れ道の駅へ。
売店で「とあるもの」を探しはじめる私たち・・・
あった、梅ソフト!梅肉がふんだんに入っていて酸味があり、疲れた体にはぴったりでした。
リフレッシュしたところで、熊野古道のルートに戻ります。牛馬童子像。一説によると熊野行幸を行った花山法皇の旅姿を模して明治時代に作られた像とのことです。高さ50cmほどの小さな像です。
16:30頃 ゲストハウス近露そらに到着
本日のお宿に到着です。コロナ対策で1日1組限定のようで、ほぼ一棟丸ごと貸切りする形で、快適に宿泊させていただきました。
こちらはご夫婦が営むゲストハウス。コロナ前は世界中から熊野古道の巡礼者がやってきていたそうです。二つの道の巡礼者で日本人が宿泊するのは、初めてだとおっしゃっていました。嬉しいですね!
お風呂で汗を流した後はお楽しみの夕飯です。日中用事があって手がかけられなかったから・・・となんと鰻丼を用意してくださっていました💦ごま豆腐も濃厚なお味、そして自家菜園で採れたお野菜の酢の物は、1日の疲れをリセットしてくれるような爽やかなお味でした。梅酒も美味しいです。
食後は自家菜園で採れたすいかをいただきました。カラスがよく食べ散らかしていくんだそうです笑 こちらのご夫婦はおもてなしの心が素晴らしく、近露に泊まって良かったなあと思いました。
場所