2024年6月16日
おはようございます。気合を入れて朝5時台にシギリヤロックにやってきました。チケット代は36ドル。宿でトゥクトゥクを往復1,500ルピー(約750円)で手配してもらい、現地に到着です。
空が少しずつ明るくなってきました。周辺にはガイドが多くいましたが、私は自分のペースで登るため一人で向かうことにしました。
足元を照らす照明はあまりないので、スマホのライトやヘッドライトを持参すると安心です。
岩の側面に設置された階段をひたすら登っていきます。欧米系の旅行者たちのほとんどはガイドに案内されていました。
シギリヤロックは、約5億年前のマグマの隆起で形成された岩山で、5世紀にカッサパ1世が宮殿兼要塞として利用しました。カッサパ王は父を殺して王位を奪い、弟のモガラーナによる攻撃を恐れてこの岩山に宮殿を築いたのです。
岩山の入口には「ライオンズゲート」という巨大なライオンの彫刻がありました。一部は崩壊していますが、かつては威圧的な象徴として機能し、外部からの侵入を防ぐ役割を果たしていたそうです。
登り始めて約30分、6時に頂上に到着しました。曇りのため、はっきりした朝日は見られませんでしたが、広がる景色は素晴らしかったです。
頂上には宮殿跡が広がり、水槽や畑があった形跡が残っています。カッサパ王がこの地に18年間も暮らしていたと想像すると、壮大さに圧倒されます。
最終的にカッサパ王は弟モガラーナとの戦いに敗れ、捕らえられるのを避けるため自ら命を絶ちました。その後、この地は宮殿としての役割を失い、仏教修道院として利用されたのち放置されます。そして、19世紀にイギリス人探検家によって遺跡として再発見されたのです。
前日に登ったピドゥンガラロックが正面に見えました。朝日も夕陽も、どちらで眺めてもきっと美しい景色を楽しめるのでしょう。
頂上から階段を降りる途中、日本人のツアーグループとすれ違いました。ひとりで来ている日本人は珍しかったのか、ガイドさんに驚かれました。コロナ前と比べると、日本人観光客はだいぶ減ったのかもしれませんね。
ライオンズゲートの前で、通りすがりの観光客にお願いして写真を撮ってもらいました。
復路では岩肌に描かれたフレスコ画「シギリヤ・レディ」が見られます。
撮影は禁止されているため、目に焼き付けて楽しみました。
出口へ向かう経路にも興味深い遺跡が点在しています。
庭園や修行僧が使用したと言われる施設など、歴史の足跡を感じさせる場所ばかりです。
帰りに敷地内のシギリヤミュージアムを見学しました。
発掘調査の写真や、陶器、石器、装飾品、建築技術など、展示内容は充実しており、シギリヤの歴史を深く学ぶことができました。以下は「シギリヤ・レディ」のレプリカです。
ミュージアム自体も、自然と調和した独特のデザインでした。
ミュージアム前の池も美しい景観を演出しています。
見学を終えて駐車場に戻ると、トゥクトゥクのドライバーさんが心配そうに待っていました。ミュージアムでゆっくりしすぎてしまったようです。お詫びとしてチップを多めに渡しました。親切な対応に感謝です。
宿に戻り、シギリヤロックを眺めながらの朝食。今でもあの瞬間に戻りたいと思うほど、最高のひとときでした。
その後シャワーを浴びて洗濯をし、少し仮眠を取ったら、あっという間にお昼になっていました。
次回は、シギリヤの街を自転車で冒険してみたいと思います。