こんばんは。今日はあの重い一眼レフ(6D)を、実際に旅で使ってみた感想について書きます。
車にたとえるならフェラーリらしい
ミャンマーで知り合ったカメラ好きのTomasは「6Dはフェラーリだ」と言いました。
6Dを手渡して写真を撮ってもらう時、いつも「フェラーリだから特に慎重に扱わないと!」と冗談(?)を言われていました。あまりにインパクトのあるたとえだったので、私買うカメラ間違ったかなって何度も思いました。
このカメラを購入したのは、2014年の2月。
正直あまり使いこなせないまま、今回の旅に持って行きました。
メリット
このカメラ、暗い場所での撮影にとても強いのです。
夕方、停電中のパゴダ(仏塔)内で撮影した写真がこちら。
6Dは本体にストロボがついていないため、自然光での撮影でコレです。恐るべし…!!
遺跡の内部や夜景の撮影には、驚くべき力を発揮します。
ヤンゴンのシュエタゴンパゴダ内にて
センサーがフルサイズのため、装着したレンズの焦点距離がそのまま画角になるのも強みです。24mmのレンズを着けても、かなり広角で撮影できるので、見たままを写真に残せる感じ。
バガンのアーナンダ寺院にて
デメリット
望遠に弱いことです。サファリに行った時に、「もう少し被写体に寄れないかな〜」と少しもどかしい思いをするでしょう。
バンコク郊外にあるSafari Worldに行った時の写真
APS-Cサイズのセンサーの一眼レフだと、同じレンズを着けても1.6倍相当ぐらいの望遠で撮影できるので羨ましいです。
フェラーリを乗りこなせるようになりたくて
実はこのカメラ、同じ被写体でも撮影するタイミングによって画像の明るさがまちまちなので、何故なんだろうと思っていました。(ちなみに、私はPモード/AV/TVモードで撮影することがほとんど)
ミャンマーで、世界一周中のあんなちゃんに再会して、6Dの設定や使い方を聞いているうちに、ようやく謎が解けました。
原因は、測距点をちゃんと選択してなかったためらしいのです。
注:測距点とは、ファインダー内に見えるこのピントを合わせる点のことです。
通常自動選択にしていれば、カメラが自動的に被写体を解析して測距点を検出してくれます。6Dはこの測距点が11点で、さらに露出(明るさ)と連動しているようなんです。(ややこしいですが、評価測光の場合)
私は自動選択で使っていましたが、たまに意図しない場所でピントが合ってしまい、その結果、意図しない明るさで映ってしまっていたようです。
必要なステップがこちら
①被写体を見つける
②サッと構えて、AF選択ボタンからピントを合わせたい場所を任意選択し、シャッター半押し
③撮影
これで思った場所にピントと明るさが合い、イメージ通りの写真が撮れるようになるはず。
問題は、これを瞬時(2〜3秒ぐらいで)やらないとならないってこと。
そうしないとシャッターチャンスを逃してしまいます。このカメラを使いこなすには、それなりの技術とセンスが必要なのですね...。そんなわけで、私全然フェラーリ(6D)を乗りこなせていない私ですが、次の世界一周に向けて、少し撮影の練習もしていこうと思います。
常に犠牲モードで旅するということ
Tomasと一眼レフを持って歩いていた時のことです。彼が皮肉まじりに、ぼそっとこんな名言を言いました。
一眼レフはいいけど、常に”sacrifice mode”(犠牲モード)で旅しないとならない
私が持って行ったサブバックは、バック自体1kg近くあって(!)1.5kg近くあるカメラ+レンズと1Lの水、タブレットやガイドブックなどを入れると、毎日3kgぐらいを背負って歩いていました。しんど。
ヤンゴンのドミトリーで話したオーストラリアのフォトグラファーは、あまりにカメラ機材が重いので、パソコンはタイに置いてきたとも言っていました。いくら写真が好きでも、重い一眼レフを持って旅するっていうのは、国籍問わず大変なことなんですね。
私はもともと旅しながら写真を撮るのが好きなので、一眼レフはどうしても持って行きたかったし、実際に旅に持って来てみたら、撮影するのが本当に楽しかったです。今の時代、スマホでもきれいな写真は撮影できるし、割り切ってコンデジでもいいのかもしれません。選択は人それぞれ。
ただ、最終的に「これ」と選んだものが、その人にとって最適なものなんでしょうね。私はまだまだ使いこなせていませんが、6Dにして良かったなあって思います。