2015年2月1日 ボリビア・ルレナバケ→ラパス
ルレナバケでアマゾンツアーとお祭りを満喫した私たちは、バスでラパスに向かいました。
Google Mapだと車で約9時間の移動距離になっていますが、道路状況が悪く、移動には丸一日かかる可能性が高いです。その移動の様子の一部始終を紹介しましょう。
事件は突然起きた
真夜中ふと目を冷ますと、バスにまったく動きがないことに気づきました。
最初はトイレ休憩だろうと思いましたが、真っ暗な山中で長い時間バスが止まっているのはおかしい。同じバスに乗っていたチリ人男性のバックパッカーが、バスの運転手に何か尋ねた後、様子を見るためバスから降りていきました。
数分後に、チリ人男性が戻ってきて、衝撃的な事実を告げます。
彼はうまく英語で表現できないようで、手のひらをパッとひっくり返す仕草で私たちも状況を理解しました。
彼はそう尋ねてきましたが、私たちは荷物も多く、真っ暗な山中で歩けるほど身軽ではありません。私たちは他の乗客と一緒に、バスの中で朝が明けるのを待つことにしました。
一夜明け・・・
あたりが明るくなった頃、バスの外に出てみました。
ドライバー席には人が乗っていますが、乗客の気配が一切ありません。
そして、道を大きく塞ぐトラックの姿がありました。
もし私たちのバスが、少し先を走っていたら・・・
トラックの横転の巻き添えになり、大事故になっていたかもしれません。そう考えると、背筋がひやっとしました。
しばらくすると牽引車がやってきて、3時間ほどで道路は復旧し、バスはラパスへ移動を再開することができました。山中で約6時間も立ち往生していたことになります。
小さな村にたどり着く
この日はじめての食事です。
可もなく不可もない、安定のボリビア飯ですね。
近くに座っていた他国のバックパッカーグループは、近所の売店で買ってきたらしいパンと持参のアボカドでサンドイッチを作り食べ始めました。こんなところで自炊をするとは…
なかなか発車しないバス
次にバスが停車したのは少し大きめの町でした。ラパスからルレナバケに向かう途中、夕食休憩で立ち寄った場所です。
この町で乗客が一気に降りていきましたが、なかなかバスは発車しませんでした。どうやら空いた席を埋めようとしているようです。バス内は一切クーラーが効いていないため、外に出て待つことに。
鶏に水を飲ませ始める女性。私たちも近くでジュースを買ってきたりして、気分転換しながらバスの発車を待ちました。・・・バスが発車したのは1時間も後のこと。
ラパスまであとわずかのところで・・・
広大なアンデス山脈を横目に、バスは小さな山道を着実に進んでいました。
ラパスまであと数十キロ!宿に辿り着いたら、熱々のシャワーを浴びて、ベットに横になりたい!!
そんなことを考えていた矢先、バスが止まりました。なんとこの先の道が、事故で通行止になっているとのこと...
↑他の乗客と一緒にバスを降り、荷物を抱え次の小さな町まで歩く私たち
小さな町のコレクティーボ乗り場には行き場を失った人たちが殺到し、私たちも苦戦したものの、なんとかラパス行きの車に乗せてもらうことができました。無事に宿に到着したのはルレナバケを出てから、約24時間後のことでした。
最後に
↑無事生還をお祝いし、ラパスの中華料理店で打ち上げをしているところ
ラパス〜ルレナバケ間のバスルートは、まさにデスロード。雨季にルレナバケに行かれる方は、くれぐれもご注意ください。
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