2015年12月17日 エチオピア・カイアファール
カイアファールは木曜マーケットが行われており、近くの村からバンナ族やハマル族などが集まってきます。朝ごはんをNasa Pensionのレストランで食べた後、町をぶらぶらしながらマーケットが始まるのを待ちました。
商魂たくましいカイアファールの人々
愛想よく近づいてきた地元のこどもたち。撮影すると、親から撮影料を要求されました。うそーん。
エチオピア南部では、1枚あたり10ブルなどお金を払わないと民族は撮影させてもらえないという話は聞いていましたが、ここでは普通の服を着た現地の人でさえお金を要求してきたので、少々面食らいました。写真撮影も、現地の人々にとってはビジネスの一環のようでした。
このおばさんももれなくお金を要求してきました。(旅の仲間で、カイアファールで凄くいい人に出会ったという人もいたので、もしかしたら私の運が悪かっただけかもしれません)
カイアファールの木曜マーケット
11時頃、町のメイン広場に足を運ぶと人が集まってきていました。
バンナ族。女性は髪をドレッドにし山羊のバターと赤土を混ぜたものを塗り込んでいます。
こちらの男性は、カラフルなヘアピン使いが超個性的です。
若者たちはこのマーケットのために精一杯おしゃれをして来ているのでしょうね。
そんな若者がいる一方、マーケットの隅では農作物を運んできた女性たちが座り込んでいました。少し離れた場所から写真を撮る分には問題ありませんが、近づいた途端「money」と言われました。
マーケットには観光客用の伝統工芸品の販売のほか、地元の人向けと思われるフリーマーケットもありました。
町はずれのアニマルマーケットへ
町の北側ではアニマルマーケットも開催されていて、ヤギや牛などが売り買いされていました。
木曜マーケットは2時間ほどで満足してしまい、宿に戻りゆっくり過ごすことにしました。
宿に戻ると、ちょうど昨晩宿探しでお世話になった日本人グループがローカルバスをつかまえようとしているところでした。ジンカに行くとのこと。カイアファールを訪れるなら、水曜の早い時間帯に現地入りし、彼らのように木曜マーケットを見たら次の町へ移動するのが理想的ですね。ここは民族巡りをしなければ、特にすることもない小さな町なので。
カイアファールの自称ガイド
滞在中はNasa Pensionの向かいにあるカフェで、お茶を飲みました。
お茶をしていると、何人かのローカルガイドに「ブルジャンプを見に行かないか」と声をかけられました。カイアファールの近くの少数民族の村では成人の儀式というものがあり、男子が全裸で牛の背の上をジャンプし4回往復したら、成人として認められるという伝統が残されているそうです。自力で少数民族の村へ潜入するのは困難なので、ローカルガイドをつける必要があります。
ブルジャンプツアーの料金は高く、送迎つきでひとり1,000ブル(約5,500円)が相場のようでした。現地の物価を考えれば、観光客の足元を見た価格設定ですね。
何人かと料金交渉を重ねるうちに、フランクというガイドが翌日ブルジャンプの儀式へ連れて行ってくれることになりました。彼が同時に声をかけていた中国人カップルと合計4名で、ひとり850ブル(約4,675円)で案内してくれるとのこと。ただし、移動は安上がりなトゥクトゥクを使うことになりました。この時は、これがエチオピア南部の最悪の思い出のひとつになろうとは予想もしていませんでした・・・。
*以上、2015年12月時点での情報をもとに記事を作成しました。(1ブル=約5.5円で計算)