2015年8月5日 ベラルーシから夜行列車でウクライナ・キエフへ。
ウクライナでもカウチサーフィン
カウチサーフィンのホスト(家主)が最寄り駅のマクドナルドまで迎えにきてくれました。ありがたい!!
カウチサーフィンについて
カウチサーフィンやAirbnbについて考えてみる
これまでカウチーサーフィンは何度か利用してきましたが、キエフのホストは本当に素晴らしかった。
彼は数々のカウチサーファー(ゲスト)を受け入れているせいか、ゲストとの距離感が絶妙なのです。その人の滞在日数に合わせてキエフの見どころを教えてくれたり、さりげなく朝食を作ってくれたりとか・・・。彼はこんなことを言っていました。
「僕のところに来るゲストはいい人たちばかりで、僕はゲストのことが全員好きなんだ」と。
ちなみに、これウクライナブランドの日本食の材料(味噌、わかめ、ごまなど)です。これがキッチンにある時点で凄いと思いません?日本食大好きらしいです。
私がウクライナの伝統料理が食べたいなあと言っていたら、そばの実を調理してくれたり。
冷蔵庫に余っている野菜で作ったよ、とこんな夕食が出てきた時には思わず感動!!
ウクライナの料理ってどれも美味しいのですが、ロシアなど隣国などから輸入されたものがほとんどらしいです。唯一のウクライナ料理(国民食?)は、塩漬けした豚肉の脂身を冷凍庫で凍らせ、スライスしたものをパンに乗せていただく「サロ」。
絶妙な塩味と舌触りについついお酒がすすんでしまいます。(危険!!)
カウチのホストは本当にやさしくて、私が「夜景撮影したいんだけどオススメの夜景スポット知ってる?」と聞くと、翌朝仕事があるのにも関わらず、5時間も夜の散歩につきあってくれました。(全部徒歩で廻りました)
ウクライナでは兵役があり、突然国からケイタイに電話がかかってくるらしいです。兵役は18-27歳の間に1年間、25-60歳の人は3ヶ月間派遣されるとか(招集された時にはすぐに出れるように荷物は常にパッキングしてクローゼットに置いてあるそう。)
ただ兵役はウクライナ全土で適用されているわけではなく、東部のルハンシクとかドネツクに住んでいる人は兵役がないらしい(というのも政府がその地域までコントロールできないというのが現状らしい)。
私は6月にモンゴルで犬に噛まれ、未だに左足首に大きな傷跡が残っているのですが、その話をしたらホストから「僕も戦車のミサイルが足に刺さって大変だったよ」と返って来て、思わず絶句してしまいました。
夜景撮影で女神像の近くに行った時にも、敷地内に展示されている戦車を見て、ひとつひとつどんな種類でどんな破壊力を持っているのかについて詳しく解説してくれて・・・
「僕の人生の約半分は、戦争に関ってきたからね」
環境が違うだけで、こんなに生き方や考え方が変わるものなんだ、と思った。だからこそ、こんなに人に対して優しくなれるのかもしれない。
キエフで印象に残った場所
チェルノブイリ博物館
チェルノブイリ原発事故について、当時の資料や音声・映像を生々しく展示している博物館です。日本語の有料オーディオガイドもあり、じっくり聞きながら見学すると軽く1時間以上はかかります(閉館ギリギリに行かないよう要注意です)。
福島の原発事故や広島原爆(←ちょっとカテゴリが違うようにも思いますが・・・)についての展示もあり、日本人として非常に興味深い内容でした。
聖ソフィア大聖堂とペチェールシク大修道院
まず聖ソフィア教会から。内部の美しいイコン画は必見。
ほど近くにある聖アンドリュー教会とアンドリュー坂周辺も雰囲気がとても良く、散歩が楽しかったです。
周辺に並ぶお土産物屋さんもかわいい。(ウクライナの伝統柄のテーブルクロスやTシャツを衝動買いしました)
ペチェールシク大修道院は敷地が広く、半日かけてのんびり観光しました。
ここには地下墓地があり、埋葬されたミイラを間近に見ることができるんです。入口でろうそくを購入し光をかざしながら洞窟内を進むのですが、撮影禁止ですし、訪問しているのは敬虔な信者の方ばかりなので遠慮がちに見学させていただきました。修道院内にはカフェがあり、修道院の方がつくる手作りパイも美味しかったですよ〜
キエフで見た夕焼け
私は朝焼けや夕暮れの時間が大好きなのですが、キエフで見た夕暮れも綺麗でした。
ビールを飲みながら見る夕焼け。こういう一瞬の積み重ねが、私の旅を作っているんだろうなぁと思うと、こういう瞬間が愛しいです。
キエフでの4日間はあっという間に過ぎました。
カウチサーフィンのホストは、最後に鉄道駅まで私を見送りに来てくれたのですが、別れ難かった・・・。
何故なら、私が犬に噛まれたエピソードを彼はしっかり覚えていて「何かあったらこのバンダナで止血すれば大丈夫」と最後にバンダナをそっと手渡してくれたから。
突然の優しい言葉に、ボロボロと泣いてしまいました。
私がウクライナのことが大好きになったのは、間違いなくこの人のおかげ。
ありがとう。またどこかで会えたらいいなあ。
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