おはようございます。
バンコクの反政府デモが、ついに首都閉鎖にまで発展しているようですね。
何故こんな大規模なデモが行われているのか?
タイ政府の現首相はインラック首相(女性)。 インラック首相の兄は、過去に汚職で罪を問われ海外逃亡しているタクシン元首相です。
デモの引き金になったのは、昨年11月に与党が恩赦法案を作ろうとしたことがきっかけのようです。この恩赦法案というのは、裁判で有罪となった人の罪を軽くするもので、これにより海外逃亡しているタクシン元首相を帰国させるつもりではないかと考えられました。
タクシン派というのはタイで長年政権を握っており、反タクシン派(民主党)は90年初頭から一度も選挙で勝ったことがないらしいです。
タクシン元首相は、農村部や貧困層の保護に手厚く税金を使ったため、タクシン派は地方の農民や労働者層に人気があるようです。それに対し反タクシン派はバンコクを中心とした官僚・エリートや中間層に支持されています。
インラック首相は来月2月に総選挙をするとしていますが、タクシン派が圧倒的多数の投票数を稼ぐことが予想され、勝ち目がないとして反タクシン派がデモを繰り広げているというわけらしいです。
反タクシン派の目的は、インラック首相の即時辞任と政権譲渡。
タクシン派(赤シャツ)VS 反タクシン派(黄シャツ)の攻防はいつまで続くのでしょうか・・・。長期化するかもしれないという話もありますね。今回のタイのデモに参加している人の中には、タクシン派に日給で雇われて農村から出稼ぎで来ているひとも居るとか。何だかいろんな思惑が交差してるのですね。
参考記事
それにしても、政権交代のために大規模なデモやクーデターをやってしまうタイって、日本とは違いすぎてびっくりします。ともあれ、1日も早く、平和に観光できるバンコクに戻って欲しいものです。
※2014年の情報を元に記事を作成いたしました。