13年前のイギリス留学の記事、第三弾です。これまでの記事はこちらからどうぞ。
ロンドンで3回も引っ越しをしました
私はロンドン留学中(10ヶ月)に3回引っ越しをしました。ロンドンではフラットシェアが一般的で、ニュースペーパーやGumtreeというインターネット掲示板などで部屋情報が掲載されており、家具付きの部屋も多く、比較的引っ越しが簡単なのです。
1軒目 student house(管理人付きのフラット)
通っていた学校に手配してもらった留学生向けのフラットに2週間滞在しました。家賃は週120ポンド(当時のレートが1ポンド=約200円)。短期留学の日本人も多く、渡英してまもない頃は心強かったのですが、何せ家賃が高い。到着した週から部屋探しを始め、すぐに引っ越しを決めました。
管理人のイギリス人のスティーブはめちゃくちゃいい奴だったので、student houseを離れてからも何度か遊びに行きました。
2軒目 移民系の家主と二人暮らし
次に見つけたのは、Kilburn(キルバーン)駅近くの一軒家。ここの家賃は確か週80ポンド。ここではインド系移民のおじさんとふたり暮らしでしたが、彼はかなり変わっていました。恵まれないインドの子どもたちに募金すると言い、10月なのに家の暖房をつけてくれませんでした。イギリスの暖房システムはセントラルヒーティングというもので、ヒーターであたためられたお湯が各部屋を巡回する仕組みになっています。
洗濯機があるのに毎回コインランドリーに行かされたり、冷蔵庫の中が汚かったことなどからも不満がつのり、1ヶ月ほどで退去しました。
3軒目 日本人女子と三人暮らし
同じ学校の日本人留学生に声をかけてもらい、Canary Wharf地区にあるフラットに4ヶ月ほど住みました。3人でシェアし、週60ポンド(電気光熱費別)。格安なうえに自由度も高く、一番居心地が良かったです。
私は帰国までずっとこのフラットに住んでいたかったのですが、大家から「知り合いが住むことになったから、1ヶ月後に出ていって」と退去宣告を受け、引っ越しをしなければなりませんでした。退去時は大家から備え付けの調理器具の状態が悪いため弁償しろ、などと言われモメたりもしましたが、英語がわからないフリをして何とか逃げ切りました^^;
4軒目 中国系フラットに住む
帰国までの約2ヶ月の期間住んだのが、whitechapel駅付近のフラット。シェアメイトは中国人学生が数名+ゲイのカップル。私の部屋は3階でしたが、インターネットはLANケーブルを窓伝いに引いて使っていたので、窓を開けた拍子にLANケーブルが下に落ち、何度かシェアメイトに拾ってもらったりしたこともありました。家賃は週80ポンド。
ここはロンドンの「イースト」と呼ばれる地区で、バングラディッシュ・パキスタン・インド系の移民が多かったです。
古着屋やアート系ショップ、クラブなどが集まるBrick Laneまでは徒歩圏内で、週末になるとストリートマーケットが開催されるおもしろいエリアでした。
2005年7月7日、テロに震撼した日
4軒目のフラットに住んでいた頃。学校のコースも終了し、朝起きて部屋でのんびり過ごしていると、日本から立て続けにメールが届きました。
「無事?」「大丈夫?」
そう、この日はロンドンで同時爆破テロがあったのです。ロンドン中心部で2階建てバス(ダブルデッカー)が爆破され、地下鉄内でも自爆テロが発生。近所の地下鉄駅を見に行ってみると封鎖されており、何も知らない観光客が地下鉄に乗れず困っていました。家に戻りネットでニュースをチェックし、あらためて事の重大さに気づいたのです。
もしあの時、学校の授業があったら・・・
誰かと約束していてセントラルに行っていたら・・・
私は爆破テロに巻き込まれていたかもしれません。そう考えるとぞっとします。
幸いなことに私がロンドン留学中に巻き込まれた事件は、バスの中での財布の盗難ぐらいでした。クレジットカードや国際キャッシュカードをすべて失ってしまい、国際送金してもらったりして大変でしたけどね。
<次回に続く>