2015年12月31日 タンザニア・ンゴロンゴロ
サファリツアー2日目は、ンゴロンゴロ保全地域へ。
ゲートでは、ドライバー兼ガイドさんがすべて手続きをしてくれました。私たちツアー客は車から降りてトイレを済ませたり、資料館を見たりして時間を潰します。
世界最大の動物園と呼ばれるクレーター
ンゴロンゴロ保全地域のゲートを通過した後、小高い場所にある展望台で車を止め、ンゴロンゴロのクレーターを見下ろします。
外輪は南北16km、東西19kmの世界有数の火山によって数百年前に形成されたクレーターです。外輪は標高2,400、内部は1,800m程度で外部から遮断されており、東アフリカのサバンナに生息するキリンやインパラ以外の動物はほぼここで観察することができるそうです。
ここは、アフリカでサファリツアーに参加するならどうしても訪れたかった場所。旅に出る前に受験した世界遺産検定では、アフリカの世界遺産としてこのンゴロンゴロ保全地域が出てきます。
クレーターの中で一生を終える動物もいる
ドライバーからこんな言葉を聞き、あらためてクレーターの大きさを実感しました。
クレーター内部へ下る途中に、マサイ族の住居エリアを見かけました。オプションで訪問もつけてもらえば良かったです。
クレーター内で出会った動物たち
クレーター内は遮るものがなく見通しがよいため、かなりの高確率で動物に出会うことができます。まずは草食動物のヌーとシマウマ。
ガイドさんが、お腹がせり出しているシマウマは妊娠中だと言っていました。(ベビーラッシュ時期は1〜2月なので、時期的にはあと少しでした)
ハイエナの姿も。集団でヌーやシマウマを襲うこともあるそうですが、通常はライオンなどの肉食動物が仕留めた草食動物の肉のおこぼれをいただくようです。通称「サバンナの掃除人」。
次はバッファローの群れ。
クレーター内はジープで風を感じながら走るのも、とても気持ちがよかったです。
ガイドが無線で情報をキャッチし、急いで車で現場へ向かいます。
クレーターの真ん中でライオンと遭遇
ジープが集まる現場に駆けつけると、何かを待つように佇むライオンの姿が!ガイドによると、数百m先にシマウマの群れがあり、ライオンはシマウマの群れを襲う機会を伺っているようです。
クレーターの中は弱肉強食の世界。
「生のハンティングシーンが観れるかもしれない」と胸が高鳴ったのですが・・・
結局、ライオンのハンティングシーンを見ることはできませんでした。残念!!
穏やかなサファリツアーはまだまだ続きます。
クレーター内部の湖畔へ
ランチタイムに、クレーター内の湖畔に立ち寄りました。カバの大群が見れるスポットのようですが、残念ながら私たちが訪れた時にはカバはいませんでした。
ダチョウが見えたので近づこうとすると・・・
ものすごい俊足で逃げていきました。(そんなに逃げなくても・・・)
ちなみにカバの大群は、クレーター内の別の場所でも見ることができました。
かなりの個体数がいるため、あたりからは何とも言えない悪臭が漂っています。
ンゴロンゴロのキャンプサイトで年越し
夕方、ンゴロンゴロのキャンプサイトに到着です。
この日は12月31日。世界各国からツアー客が集まっており、年越しカウントダウンも行われました。(厨房では音楽をかけながら、コックやガイドたちがダンスしていました)
ツアー2日目にもなると、同じグループのドイツ人パトリックとかなり打ち解け、ティータイムには彼が持参したウィスキーをお茶に混ぜて一緒に飲みながらおしゃべりしました。激マズだったからオススメはしません。
パトリックはサファリ前にキリマンジャロ登山に参加したようで、登山話はかなり参考になりました。パトリックは私よりもちょっと年上でしたが、筋金入りのバックパッカーで、旅先での恋愛話でかなり盛り上がりました。
そういえば、このキャンプサイトではちょっとした問題がありました。
私たちグループに用意されたテントのクオリティが前日よりもかなり低く、ペラッペラのものだったのです。ハネムーンでツアーに参加していた日本人夫婦は深刻そうな顔で相談してきたので、私たちも一緒にガイドにクレームを入れることにした。
興味深かったのが、ここでのクレームの責任の所在はツアー会社ではなく、ンゴロンゴロのキャンプサイトの運営会社となる点だった。話し合いの結果、万一雨が降った場合にはコテージに移動させてもらうという条件と、翌日のテントはちゃんとしたものを用意してもらうということで話は終わりました。(コテージは数十キロ離れた場所にあるそうです)
後日知ったのだが、パトリックは知らぬ間にちゃっかり返金対応まで話をつけていて、この一件で20ドルぐらいは返金してもらったらしい(笑)
こうして、2015年が静かに幕を閉じたのでした。