2015年12月22日 エチオピア・コンソ
朝4時半に起床し、モヤレ行きのバスに乗るためバスターミナルへ向かいます。
宿の入口のドアに鍵がかかっていたため、管理人を探し鍵を開けてもらうのに少々手間取ってしまいました。
恐怖のぎゅう詰めバスで国境まで
バスターミナル内に入り、モヤレ行きのバスを見つけると、すでに朝5時。
バスチケットは前日に何故か売ってもらえず、宿の人には「当日少し早めに行けばバスに乗れるよ」と言われていましたが、嫌な予感は的中し、すでにバスのシートは満席。早めに来て席取りをしている人までいました。
立ち乗りか・・・・
これで5時間の移動はキツイ。
バスが発車すると、バスのドライバーが「ここに座れ」と、ドライバー席と助手席の間の台を指差してきました。
私もけんちゃんが座った台を背もたれにし、乗客のみなさんとお見合いする形でなんとか着席しました。台はエンジンの真上なのか、徐々に熱を帯びてきます。
クーラーがついていないバス内は蒸し暑く、身体中が汗でびっしょり。悪路を走るバスの揺れにも次第に慣れ、私もけんちゃんも気を失ったように眠りました。
コンソ→モヤレのバスチケット: 130ブル+荷物代として10ブル(約770円)
国境越えの前に、ランチタイム
昼頃モヤレの町に到着です。トゥクトゥクが国境まで乗せてやると声をかけてきましたが、誘いを断り炎天下のなか黙々と歩きました。このあたりは道が舗装されておらず、コロコロパッカーの私には厳しめの道です。
道沿いのカフェで、手持ちのエチオピア通貨ブルを使い切るべく、優雅にランチタイム!
数日振りに飲むアボカドジュース。汗だくのバス移動の後だったこともあり、最高の味でした。
メインはベジタブルパスタ。野菜に飢えていた私たちは「美味しい美味しい」を連発しながらペロリと完食。食後は優雅にマキアートで締めたが、お会計ひとりたったの47ブル(約260円)。結局ブルは使い切れませんでした(笑)
いよいよケニアへの国境越え
バスターミナルから10分ほど歩いたところに、エチオピア側のイミグレオフィスがあります。まずはここでエチオピアの出国審査です。
パスポートを預け、スタンプを押してもらった後、徒歩でケニア側のモヤレの町へ。イミグレオフィスまでは、登り坂だがわずか5分ほどの距離です。
私たちは事前にケニアビザをオンラインで取得していたため(50ドル)、イミグレオフィスではスタンプを押してもらうのみです。オンラインシステムは近年導入されたばかりのようで、まだ利用者が少ないのか、係員は少し戸惑っていました。
※国境でケニアビザを申請することも可能で、ケニア・ウガンダ・ルワンダを合わせた3カ国ビザなどの取り扱いがありました。*2015年12月時点の情報です
ナイロビまでのバスチケットを入手
イミグレオフィスを出ると「モヤレスター」というバス会社のお兄さんが声をかけてきたので、バス会社のオフィスまで案内してもらいました。
タイミングが合えばナイロビまでの夜行バスに乗れるかもと思っていましたが、次のバスは翌日の午後14時半発とのこと。私たちはモヤレでの1泊を余儀なくされることになりました。
モヤレ→ナイロビのバスチケット 2,000シリング
(※2015年12月時点 約2,400円 *1ケニアシリング=約1.1円 )
モヤレスターのオフィスの向かいには、KCB銀行とATMがありそこでケニアシリングの引き出しが可能でした。
モヤレ(ケニア側)で泊まった宿
BISMILLAHI HOTEL(モヤレスターから徒歩3分ほど)
シングルルーム 1泊400シリング(約440円)
電気はなく、夜はろうそくの明かりのみ。マラリア対策で蚊帳を広げて寝ました。
蛇口はありますが、宿泊者はタンクに溜めた水を使うよう言われました。洗顔はタンクの水で我慢し、歯磨きはペットボトルの水を利用します。
難易度高めのシャワールーム。ドアの鍵もかからないうえに、通電していないため日があるうちにしか使えません(シャワー利用は断念)
宿の主人。エチオピアは一夫多妻制なので、若い奥さんと子どもが何人もいると自慢してきました。未婚、子どももいないと言うと「うちに嫁に来るか?」と誘われましたが、丁重にお断りさせていただきました。
モヤレの町で緊急事態発生
モヤレの町を歩いてみると、辺りの食堂が皆閉まっています。随分長いシエスタだな・・・と思っていましたが、たまたま入った商店のおばさんから、衝撃的な一言を耳にしました。
コレラは代表的な経口感染症の1 つで、コレラ菌(Vibrio cholerae O1 およびO139 のうちコレラ毒素産生性の菌)で汚染された水や食物を摂取することによって感染する。経口摂取後、胃の酸性環境で死滅しなかった菌が、小腸下部に達し、定着・増殖し、感染局所で菌が産生したコレラ毒素が細胞内に侵入して病態を引き起こす。(IDWR 感染症の話 コレラ - 国立感染症研究所より引用)
こ、コレラ(笑)
コレラっていうと、漫画「仁」しか思いつきませんけど^^;
宿の主人にそのことを話すと、こんな反応が。
ここに来てまさかの缶詰とパン生活です・・・
電気なし、水道なし、パンと缶詰の生活ってわりと極限ですよね?1泊だけでほんと助かりました。
ここだけの話、エチオピアはこの国には二度と来ないだろうなと思った国のひとつです。でも旅好きな人には勧めちゃいますけどね。ネタに尽きませんからね(笑)
*以上、2015年12月時点での情報をもとに記事を作成しました。(1ブル=約5.5円、1ケニアシリング=約1.1円で計算)