2016年3月14日 インド・アウランガーバード
オーストリア人のクリスと一緒に、アウランガーバードから日帰りでエローラ遺跡へ行ってきました。
「エローラ遺跡はインドに来たら絶対に見るべき」と、ハンピで会った旅人に言われたので来てみたのですが、期待値を遥かに越えていたのでここで紹介したいと思います。
エローラ遺跡とは?
仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟群からなる遺跡です。世界遺産にも登録されています。アジャンタ石窟群は壁画の美しさが際立つのに対し、エローラ遺跡は彫刻の造形美が見どころのひとつと言っていいかもしれません。
石窟は第1窟〜34窟まであり、最大の見どころは第16窟(ヒンドゥー教石窟)のカイラーサナータ寺院です。8世紀頃から約100年かけ、幅47m・奥行き81m・高さ33mにわたる巨大な岩山を職人たちがノミで掘って作り上げたそうです。長い年月をかけ、精巧に作り上げた芸術品を目にした瞬間、あまりのスケールの壮大さに言葉を失いました。
見どころ満載のエローラ遺跡の石窟群を、いくつか写真で紹介しますね。
仏教石窟群
7〜8世紀にインドで仏教が衰退していく時期に作られたという石窟群です。主に貯蔵庫や僧院として使われていたもので、未完成や修復中の石窟もいくつかありました。
ヒンドゥー教石窟群
仏教の石窟との大きな違いですが、こちらは僧院としてではなく神々を祀る目的として作られたものということです。
ジャイナ教石窟群
エローラ遺跡の中では、個人的にジャイナ教の石窟群がズバ抜けて美しかったです。
エローラ遺跡は造形的な美しさだけでも楽しめたので、宗教について深い知識があればより楽しめるでしょう。石窟ごとには看板がついていますが英語表記なので、頭に入りにくかったです。予算があれば、ガイドをつけて見学するのがいいかもしれませんね。
エローラ遺跡の帰りにミニ・タージマハルへ
今回のインドの旅ではアグラに行く時間がなかったため、アウランガーバードにあるミニ・タージマハルに行ってみることにしました。
ここは観光客よりも地元の人の憩いの場となっていました。夕方でしたが、昼間に見たほうが建物の白さがより際立って良かったかもしれません。正面の中央にある霊廟は、内部を見学することもできます。
移動情報
エローラ遺跡へのアクセス
アウランガーバードのセントラルバスターミナルから、エローラ行きのバスに乗車(運賃:32ルピー)し、約45分。朝6:30頃から30分置きにバスは出ているようでした。
*セントラルバスターミナルへは、鉄道駅付近からだとリキシャー1台30〜40ルピー前後でアクセス可能でした
エローラ遺跡の入場チケットは250ルピー(2016年3月時点)。1日有効で出入自由。エローラ遺跡の廻りにそれほど高くない飲食店があるため、昼休憩は一度外に出て食べました。
また、エローラ遺跡内は広いため、仏教石窟群からジャイナ教石窟群までのアクセスは遺跡内のバスが便利です。遺跡内のバスは往復で20ルピー。エローラ遺跡からの帰りは乗り合いリキシャーで、アウランガーバードのセントラルバスターミナル付近に帰着(運賃:40ルピー)。
ミニ・タージマハール(BIBI-KA-MAQBARA)までのアクセス
エローラ遺跡からの帰りに、セントラルバスターミナル付近でリキシャーを拾いました(運賃:1台90ルピー)。ミニ・タージマハールの入場料は100ルピー(約165円)。帰りは鉄道駅まで再びリキシャーに乗り、運賃は1台150ルピーでした。
旅の参考になれば幸いです。
*以上、2016年3月時点での情報を元に記事を作成しました。