2016年3月27日 ネパール・ポサナ
マルディヒマールトレッキング2日目です
6:30起床
夜の山は冷えるもので、朝起きると喉に少し痛みを感じました。朝食はバナナパンケーキとチャイ2杯をいただき、8時頃に出発です。
8:30 Deurali村に到着
ここに1泊していたシドニー出身の熟年夫婦と、お茶をしながら少し話をしました。1ヶ月間の休暇を取り、ネパールに来たそうです。ふたりが歩いていたのも人気のABC(アンナプルナベースキャンプ)のトレッキングコースで、ポーターに荷物をしっかりと持たせていました。
私がこれまで訪れた国は、世界一周も含めついに60カ国を越えました。世界各地で、自分が訪れた国の人に出会うと、昔から知り合いだったかのような懐かしさを覚えます。この感覚は、きっと世界一周で得た財産なのでしょうね。
Forest Campを目指す
森の中をジグザグと縫うようにして進んでいきます。水分を適度に含んだ土を踏む感触が、とても心地良かったです。
足元には、時々クリスタルのような天然石が散らばっていました。小さめな石を選び、記念にひとつ持ち帰ることにしました。
変わった形の木を見つけたので、ガイドさんに写真を撮ってもらいました。
こちらがガイドのDarさん。この道20年のベテランガイドです。
12:30 Forest Campに到着
翌日のペース配分を考慮してか、この日は3時間しか歩きませんでした。
ガイドさんは長年ガイドをしていて、各所に行きつけのゲストハウスがあるようです。顔なじみのオーナーさんのところにチェックインしたようでした。
ランチは安定のダルバート。どこのダルバートを食べても外れがなく美味しいです。
食後は眠くなり、部屋で少し仮眠しました。夕方、食堂として使われている小屋でマットを借りてヨガをしていたら、急に雨が降って来て、いつしか土砂降りに変わりました。
ついに来たか、この瞬間が・・・
これも自然の恵みなのかもしれません。ガイドさんによると、一度雨が降ってくれたほうが、上空が晴れ山々がはっきりと見えるようにかもしれないとのこと。雨が吉と出るか凶と出るか・・・?
トレッキング初日に、マクラメを購入したチベット人の男性から言われた「幸運がおとずれますように」という言葉が不思議と思い出されました。
森の中でのシンプルな生活
Forest Campでは、台所にお邪魔してオーナーさん夫婦と会話を楽しみました。写真中央に居るのは、隣の村から物資を運んで来た女性です。
山の中では、ガスには頼らず薪で火を起こす昔ながらの方法で人々は暮らしています。電気の供給は日中ソーラーパネルで蓄電しておき、主に夜間に使われているようでした。
釜の火を起こす薪は、台所の裏手にストックしてありました。
主食のチャパティやモモの生地は、食事のたびに小麦粉から作ります。調理に使われる青菜も必要に応じて畑から、そして卵は飼っている鶏から採ります。
家畜のバッファローは、オーナーさんが定期的に肉をさばき、一部は燻製にして長期保存しています。
骨つき肉の一部は、飼っている犬や鶏、バッファローの餌になります。
シンプルで無駄がない生活。山の人々は物資が限られた環境で、工夫して効率的に暮らしているんですね。
モモを作るのを手伝ってみた
夕食に自分でオーダーしたモモを作るのを、手伝わせてもらいました。
小麦粉と水を混ぜ生地をこね、丸い天板に伸ばしてからコップでくり抜きます。あとは手作り餃子の要領でギャザーを作りタネを挟み、蒸し器で10〜15分ほど蒸したら完成です。一番手前のいびつなやつが、おそらく私が手伝ったものです(笑)
モモだけだと少し物足りなく、ガイドさんとオーナーさんが夜食に食べていたデードと呼ばれるローカルフードを少し試食させてもらいました。マイス、ミレットフラワー、小麦粉を練って作った主食で、カレーにつけて食べるそうです。少し苦い味がしました。
その後、オーナーさん夫婦と米やマイスなどから作ったローカルワインで晩酌をし、体を温めました。標高が上がるにつれ、夜の寒さが厳しくなります。次の日はトレッキングルートのハイライト、High Campへの登頂です。