"Redbull Can You Make It?" って知ってますか?
旅の持ち物は基本的にレッドブルだけ。こんなクレイジーな企画に、世界中の若者たちが注目しているのをご存知ですか?
RED BULL CAN YOU MAKE IT?
なんと、日本から選出されるのはたったの3チーム!チームはSNS投票によって決まります。選出されたチームはスタート地点であるヨーロッパの5つの都市のいずれかに無料招待され、スタート地点で財布やスマホを没収され、レッドブル24缶と寝袋などの生活用品だけで、7日間でゴールのアムステルダムを目指すという完全サバイバルゲームなのです。
ひょんなことから旅のトークショーに出演することに
私がこのRedbull Can You Make It?を知ったきっかけは、ブログのcontact formからのお問い合わせでした。
「世界一周の旅の経験を、私たちの旅のイベントで話してもらえませんか?」
彼らはRedbull Can You Make It?に日本チームとしてエントリーしている北海道大学の学生3人組で、SNSで最低投票数5,000票以上を獲得するため、チラシを配ったり、テレビやラジオに出演したり、旅のトークイベントやDJイベントを企画してPRを行っているというのです。自分が20歳ぐらいの頃って、こんなに行動力も企画力もあったっけ・・・?
旅のトークショー当日の様子
2018年2月10日 札幌@Guest House Waya 19:00〜
この日、私以外にも2人の旅人さんがトークゲストとして呼ばれていました。最初の1時間は、私を含む旅人3人による自己紹介タイムです。前方のスクリーンにスライドを投影し、自分の旅について紹介する時間が20分づつ与えられました。少しドキドキしましたが、それほど大人数でなかったことも幸いして、伝えたいことは概ね伝えることができたかなと思います。おふたりの旅の経験談も、私の旅とは全く違っていて非常に興味深いものでした。
トークゲストのおふたり
大川原(おおかわら)さん
世界一周経験者(主に北半球)。もともとバイクが好きで仕事にするつもりだったらしいが、諸々の理由で断念。その後、専門学校で写真を専攻し、現在は海外を拠点にコマーシャルフォト業界で活躍中。最近ではニューヨークに仕事で3ヶ月ほど滞在していたらしいです。
Royさん
TABIPPO札幌支部代表で、現在大学4年生。大学休学中にワーホリでオーストラリアに2年間滞在し、オーストラリアのアデレードからメルボルンまでの約1万キロを自転車で走破した経験を持つ。UVERWORLDが大好きなんですって。
会場の様子
自分の旅について振り返ってみた
私はこのトークイベントで、1年6ヶ月の世界一周の旅を、ぎゅっと3つのキーワードでまとめて紹介しました。
1.偶然を楽しむこと
たとえば、特別な気象条件が揃わないと見ることができない絶景や、世界各地での人との出会い。
▼南米アルゼンチン・パタゴニア地方のフィッツロイの朝焼け
2.挑戦すること
旅にも慣れてきた中盤から、自分に負荷をかけ様々なことに挑戦してみることにしました。
▼スペイン・ポルトガルの巡礼道120kmを7日間かけて歩く
▼登山初心者ながら、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ登頂に成功
次のキーワードにも繋がりますが、思いっきり挑戦してみて、自分がここまでできるかというギリギリのラインを知ることも重要だと思います。そしてこのような貴重な経験は、間違いなく一生の財産になるはずです。
3.自分の限界(弱さ)を知ること
いくら旅の成功経験を積んだとしても、自分が「絶対大丈夫」と過信してはいけません。私は中南米などの治安の悪い場所を旅していた時にはほとんどトラブルに遭わなかったのですが、モンゴルで大型犬に左足首を噛まれてしまい、10針を縫う大怪我をしてしまいました。
傷口が塞がるまで、2週間ホステルと病院を往復するだけの日々を過ごしました。この時は精神的に辛くて、本当に旅を辞めてしまおうかと思いました。ただ、今振り返るとこの経験がなければ、自分がいかに健康なのかを再認識することもなく、その後の旅をここまで充実させることもできなかったかもしれません。犬に噛まれたのも、きっと運命だったのでしょうね笑
旅をしたいと思っている人に伝えたいこと
トークショーの後半は、Jappiesの3人から提供されたお題をもとに、3人でパネルディスカッションをしました。お題のなかでも印象的だったのが「旅をしたいと思っている人に伝えたいこと」です。それぞれまったく違う旅をしてきた3人ですが、意見は不思議と一致していて「とりあえず、旅に出てみたら?」というものでした。
私が旅先で出会った人のなかには、定年退職後に自由きままに旅しているおじさんや、30代で仕事を辞め世界一周をしている夫婦、大学を休学して旅している20歳の若者もいました。旅に出るタイミングは人それぞれで、その時の年齢やこれまでの生き方によって、旅の楽しみ方も感じ方も変わってくるのではないかと思います。また、旅に出てみなければわからないことも実際には多いのです。